2007-11-08

ウェブ時代をゆく」を読んだら憂鬱な気分になった

今日、「ウェブ時代をゆく」を読んできた。本の内容は納得できる部分がほとんどだったが、読んでてだんだん憂鬱になってきた。

なぜなら、自分がこれから生きていく上でのビジョンが全く見えないことに気付いたからだ。

4年前に読んだらきっとやる気が出てきただろう。しかし今の自分には逆効果だ。4年前の自分には希望があった。しかし今の自分にはない。

以前はなりたい自分というものがあった。4年前はちょうど趣味OSS活動をやっていて、その関係で友人も何人か出来た。いつかは有名になろうという目標があった。実際、作ったソフトはそこそこ名を知られるものになった。仕事でそれが認められることはなかったが、仕事に充実感はあった。

しかし2年前から全てがダメになった。

原因ははっきりしている。何度も失敗を繰り返したり、人に裏切られたりしたからだ。リアルだけではなくネットでも。それまで人に裏切られたことのない自分は混乱した。そのためにblogは閉鎖し、ノイローゼになって休職する羽目になった。幸いにも今は病気の方はほぼ回復し、会社復職して仕事の方も以前と同じくらいのパフォーマンスは出るようになっている。blogも再度立ち上げ直して細々と続けている。

しかし、今は何かやろうとすると自分の心が自分に対してブレーキをかけてしまう。何か没頭することに対して怯えてしまっている。自分の考えや本心を空かすことがなくなった。他の人と接するときは気丈に振る舞っているので誰も気付かない。常に仮面を被り続けている。友人とも会うことがほとんどなくなった。自分なんかと会っても何も楽しいことなどないという考えがよぎってしまう。転職も考えたことがある。しかし希望が持てない自分に居場所があるのだろうかという考えがよぎってしまう。そういう考えはやめようと頭では分かっててもだ。

学習された無力感という言葉がある。検索すると、縛り付けた犬に電気ショックを与え続けるという実験についての話が見つかる。自分の今の状態はこれに近いのだろうと考えている。

  • 俺もそれに近い状態だ。 お互い頑張ろう。

  • 個人的なコンディションの問題だと思ってるようだけど俺は業界的な問題だと思うよ。 事業って拡大中は楽だ。忙しいけど条件がシンプルだから。逆に縮小はその幅が小さくとも突然あ...

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