昨日、職場でちょっとした悪口を言われて、少々へこんだ。
まっ、悪口といっても全く悪意が無いのはわかっているし、悪口というよりも軽口と言うべき類の事なのだけど、心にグサリと刺さったのだった。
ぼくは、昔、悪口を言われただけで毎日泣いてばかりだった。
いや、発言した本人は、そんなに悪意があるわけじゃないことは頭ではわかっているのだけど、ズバリ自分の弱さを指摘されたときの自分自身の不甲斐なさ、人前で非難されたときの恥ずかしさなどの心理的圧迫に、ぼくのこころは耐え切れなかったのだった。
思い出すだけでも痛々しい思春期を通り抜け、大学院を卒業し、社会へ出て、そして少年は大人になった。
大人になれば、ぼくのこころはもう少し強くなるものと信じていたのだけれど、どうやらそうではなかったようだ。
ただ、傷つきやすいこころを守るための鎧の枚数が数倍増しただけだった。
あの頃と、何も変わっちゃいないじゃないか!!
でも・・・ただ1点だけ変わった部分を挙げれば、彼女との出会い。
ぼくは、結婚相手なんて一生見つからないと、ずっと諦めていた。
伴侶なんていなくとも、仕事に燃える人生も良いものじゃないかと、本気で思っていた。
でも、彼女は殻で覆いつくされたぼくの中に、いつの間にかスッと入り込んで、こころをやさしく包み込んだ。
今でも本当に信じられないことなのだが、最初から互いに壁なんてなかったかのように、ぴったりとこころとこころが重なったのだった。
これは、30年間生きてきて初めての体験だった。
彼女もまた、ぼくと同じように傷つきやすいこころの持ち主だった。
職場で投げかけられた暴言に怯え、ぼくの部屋に来て涙を落とした夜もあった。
(そんなとき、ぼくは彼女をぐっと抱きしめるしかできなかったけど)
それでも、積極的に人々と交わろうとする彼女の前向きな姿勢に、僕自身も変われるかもしれないという思いを抱くまでになった。
こんなぼくを愛してくれる彼女に感謝する。そして、彼女と出会えたことに感謝する。
そしてぼくらは、来月、結婚する。
おめでとう!!
よかたねよかたねー☆