以前「僕は物体Xを持っていない」(http://anond.hatelabo.jp/20070722152006)
というエントリを書いた増田です。たくさんのブクマとコメント、ありがとうございました。すごく助けられました。
チラ裏になるかもしれませんが、もうちょっとだけ書かせて下さい。
1ヶ月間、ずっと彼女は悩んでいるみたいだった。僕とは花火を見たり、買い物をしたり、お互いが好きなアーティストのライブを見に行ったりしてて。二人で過ごす時間はとても楽しかったけど、やっぱり前とはちょっと違ってたように感じられた。元彼の方とも同じぐらいの頻度で会ってたみたいだった。何度か僕の気持ちを彼女に伝えてはいて、彼女はいつもそれを辛そうに聞いてた。態度で彼女の気持ちが傾いていくのは大体分かっていたけど、僕から別れ話を切り出すことは出来なかった。もしかしたら、という気持ちを捨て切れなかったんだよね。
昨日、二人で2時間ぐらいドライブした。もしかしたらこれが恋人の間柄でいる最後の時間になるだろうと思うと、彼女と会うまでハンドルを握る手が震えた。
「あなたと過ごした時間はいつもとても楽しかった。院試のときも就活のときも、いつもあなたが助けてくれた。すごくすごく感謝してる。それは本当なの。でも、私があなたに同じような優しさを与えてあげられていたとはどうしても思えない。」
「私はあなたの気持ちをたくさん受けて幸せだった。それはすごく穏やかで、楽しくて。元彼に感じたどうしようもない気持ちの高鳴りのようなものはなかった。でも私はそれで良いと思ってあなたと一緒にいた。この間一緒に花火を見たときも、あなたと一緒にいたほうが幸せなのかもしれないと思った。でも、彼に告白されてから、私は彼にすごく惹きつけられて、どうしようもなかった。このままあなたの優しさに包まれていてはいけないんじゃないかって思った。」
この一ヶ月間、彼女にとっての物体Xとは何だったんだろうとずっと考えてた。今ならそれはぼんやり分かるんだけど、それは多分互いの気持ちをぶつけ合ったり、ケンカしたり、そういう過程で起こる気持ちの共振みたいなものだったんだろう。僕も一番最初に付き合った人に対して感じた気持ちだ。確かに、僕らはそれを生み出すことはできなかった。僕は彼女を失うことが怖かったから。僕は彼女が幸せそうにしていてくれれば自分は何でも良くて、それが僕の幸せだったから。本当にそれで幸せだったんだ。でもそれではいけなかったんだろうな。考えて考えて関係を築いてきたけど、結果的には彼女が望むものを(それに対して彼女が自覚的ではなかったのだとしても)僕は与えられなかったし、元彼は与えていた。それだけの話だったのかもしれない。ずるいと思う。でも、そういうのって最終的には理屈じゃないんだ。
「もし二人が溺れていてどちらかしか助けられないとしたら、今私は彼の方を取ってしまう。今は彼も私を取ってくれるように思える」
「だから私は彼を選ぶ。」
彼女を憎んでしまえば楽になれるんだろうなとは思う。彼女は僕と元彼を天秤にかけて元彼を取ったし、自分の望む関係を、僕と一緒に作り直そうとはしなかった。でも僕にとって彼女は彼女だったけれど、2年半一緒に過ごした仲間だったんだ。彼女が自分の幸せを探すのを止める権利は僕には無い、そう思うと、もうそれ以上引き止める言葉を繋ぐ事は出来なかったし、彼女を憎むことも出来なかったよ。
本当に運命みたいなものがあるとしたら、きっとどこかでまた会うし、彼女にとって元彼がそれだったとしたら祝福してあげなきゃいけないんだろうな、そんなことを自分に言い聞かせて彼女を家まで送る帰り道、突然涙がぼろぼろこぼれて、初めて彼女の前で声を上げて泣いた。別れ際、彼女も僕に抱きついて泣いた。「ごめんなさい」と何度も小さな声で彼女は呟いた。本当にそう思っていたんだろうと今でも思う。
さて、これからどうすればいいんだろうな。彼女が前を向いているように、僕も前を向かなければいけないんだろう、と頭では思っている。どっちが前か、まだ全然分からないけれども。
当方理系院生。彼女も理系院生。来年就職。どっちもわりと有名な会社から内定もらった。勤務地も結構近く。平日は実験だ発表だで忙しいけど、休みは二人で夕飯作ったり出かけたりし...
以前「僕は物体Xを持っていない」(http://anond.hatelabo.jp/20070722152006) というエントリを書いた増田です。たくさんのブクマとコメント、ありがとうございました。すごく助けられました。 ...
たとえば12月の夜に 作詞: AZUKI七 作曲: 中村由利 読みかけのNEWS放りだして 賛美歌流れ出す街に出たんだ 君のいない隙間うめるような 何か探してたかもしれない やっぱそうだ...
こういう言い方はあれかもしれんけど、 みんなそうやって恋愛経験を重ねて進んでいくんだよ。 それに、もうすこし突っ込んだ言い方をすると、 君の話を聞いている感じでは彼女が君...
こんなこと言ってもなんの慰めにもならないかもしれないけど。 君もこれから彼女以外の誰かと会って、どうしようもなく好きと感じさせられる「何か」を持ってる、今の彼女(もし別...
別れる事になったら、このことから何を学べばいいのかな。僕に足りないものって、何だったんだろう。 主体的な選択肢。 勝手に相手が自分だけでよりを戻したがってるわけでしょ。...
こんなん慰めにもならんと思うけど、 元彼とは一回別れてるわけだからなあ。 物体X以上にうまくいかない「何か」が二人の間にはあるんじゃないの?
以前「僕は物体Xを持っていない」(http://anond.hatelabo.jp/20070722152006) というエントリを書いた増田です。たくさんのブクマとコメント、ありがとうございました。すごく助けられました。 ...
↓この増田の人の書いたことに対する脊髄反射です。 http://anond.hatelabo.jp/20070906034710 奴らは俺の代わりは居ないと言う。 俺にしかない魅力があると言う。自分でも気がついてないん...
http://anond.hatelabo.jp/20070906034710 書いた増田です。 人間性っていうのは、色々とある人間の性格を構成する要素のうちの幾つかを組み合わさってできてる訳ですよね。勿論その中に物体Xも...
http://anond.hatelabo.jp/20070907185929 つhttp://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001895.html ずいぶん昔の記事だけど、はてなのCTOがいいこと言ってる。
http://anond.hatelabo.jp/20070906230601を書いた人間です。 食べ物で遊んでいてネットを見ていなかったので返答が遅くなりました。 http://anond.hatelabo.jp/20070907185929 人間性っていうのは、色々とあ...
http://anond.hatelabo.jp/20070906230601の増田です。 頭の中が良くまとまってないので、散漫ですが、今の所こんな感じということで。 前の、http://anond.hatelabo.jp/20070906230601とかについての回答とい...