以下の記事はあくまでネタで、事実を異なる部分や無理のある部分がありますがご容赦下さい。
ネタ元: Life is beautiful: アメリカで、ハイブリッド車が売れる理由、SUVが売れる続ける理由
http://satoshi.blogs.com/life/2006/09/suv.html
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少し前の新聞記事にアメリカでWiiが良く売れているという話が出ていた。最近の次世代ゲーム機の値上がり具合を見れば当然とも思える行動だが、実はちゃんと計算してみると必ずしも得ではない(Wiiで減らせる体重は年間たかだか数kgだが、WiiはPS2やDSよりも120ドルも高いので、相当長い期間使用しないと元は取れない)、と記事は警告している。
その逆に、次世代ゲーム機の値上がりにも関わらず、Xbox360の売れ行きが落ちないという興味深い記事も最近読んだ。必要以上に大きくて、電力をやたらと消費するXbox360が、アメリカ中のコアゲーマーに相変わらず売れつつけているのだという。
計算してみるとダイエット効果があまりないのに売れるWii。電力をやたらと消費するのに売れ続けるXbox360。一体何が起こっているのだろう。
「米国人にとって、ゲームはその人のライフスタイルを表すシンボルだから」というのがその両方の記事に共通して書かれていた答えである。
ここ数年、特に高まっている健康への配慮。そんな「健康でいたい」という自己主張を、今もっとも顕著に表す方法が、Wiiをプレイすることである。彼らにとってみれば、Wiiを購入するために払ったプレミアムを何年で取り戻すことが出来るかはそれほど重要ではないのだ。それよりも、消費電力が実際に半分以下になることが重要であり、そんなWiiをプレイする「健康な自分」が好きでしかたがないのだ。もちろん、彼らがプレイするWiiそのものが、そんな「健康にいい」の広告塔であることは言うまでもない。(そんな人たちに、「本当に健康にでいたいのなら、食い過ぎるな」と突っ込むのはヤボというものである)。
逆にXbox360は、「俺はコアゲーマーのマッチョなんだ」という自己主張のシンボルである。たとえ、実際には主にFPSのプレイにしか使わず、年末に購入するタイトルといえばPS3とのマルチタイトルだけ、という人でも良いのである。月に一度だけ友人の家に行った時に、「やはりXbox360はすごいだろ。微細なグラでもヘッチャラだ。」と友人達の前で「男らしいコアゲーマー」を演じることが出来ればそれで十分なのだ。それに加えて、昨今の次世代ゲーム機の高騰。「俺は、ゲーム機がどんなに高くなろうと、Xbox360を買えるぐらいの稼ぎはあるんだ」という意思表示は、米国のコアゲーマーにとっては、ライバルにネット対戦で勝つことよりも大切だ。
そんなアメリカ人の趣向をずばりと付いたのが任天堂のWii Sports。日本的な省スペースのボディに女性的なデザインの味付けをして「女性向けゲーム」のマーケットを作ることにした任天堂が、それにWiiリモコンを付けたのがWiiである。「本当はWiiなんか大嫌いなんだけど、アウトドア派のファッションは私にピッタリ。でも、健康にはあくまでやさしくありたい。あと、次世代ゲーム機を買うのに高いお金を払うのは全然かまわないんだけど、毎月高い電気代を払わされるのはなんだか不愉快」という働く女性カジュアルゲーマーたち(もしくはコアゲーマーの妻たち)の複雑な女心をズバリ射止めたのである。
本当に健康にやさしくありたいのであれば、近所のスポーツジムにでも通えば良いのだが、そんな女性達に限って「私ってスポーツジムに通うような性格の人って何か許せないのよね」と言いつつWii SportsをプレイするとWiiリモコンを振ってCOMを負かすのだからアメリカの女性は恐ろしい。
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