エアコンが臭いと言っても、よくありがちな雑菌臭ではない。何と言ったらいいんだろう、よく知っている悪臭で一番近いのは、そう、くしゃみとかしたときに飛び散った唾液が乾燥したときに漂う、あのなんとの言えない、酸っぱいような臭い。それが毎日、エアコンが作動してしばらく経つとそこはかとなく漂ってくる。最初は近くで仕事している人の体臭か何かかと思ったが、違った。やはりエアコンから出ているとしか思えない。
じゃあその臭いの正体はなんなのよ、って話になるわけだが、私の本能がその臭いを知っていた。
死臭である。
ほぼ終日その臭いに晒されていることも不愉快だが、原因がわかってもっと不愉快になった。最も平和な事態を想定しても、ネズミがエアコンの吸気口か何かにひっかかって死亡し、そのまま腐敗しているぐらいのことが起こっている。最も悪魔的な事態は…とてもじゃないが書けない。
近日中にエアコンの清掃点検がなされることを願うばかりである。