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はてなキーワード: レゾンテートルとは

2023-09-13

弱者男性が勝つためにはレイプしてでも子孫を残すしかない

劣性遺伝子を後世に残すことが弱者男性唯一の復讐でありレゾンテートル

ただ淘汰されるだけなら自殺と同じだぞ?負け犬

2007-11-17

サプライズ・ド・アタック

 わたしが道を歩いていると、死神が現れた。

「しにば……死神だ!」

 しばし時が止まり、三秒ほどして動き出した。わたしはため息をついてこういった。

「かんだ。減点百七十二。マイナス七十二点で終わり」

「先輩、そんな殺生なっ。かんだだけじゃないですか」

 腕をばさばさして抗議する後輩死神に対し、わたしの声は冷淡だった。

「登場でレゾンテートルである所の名前をヘマる。これは緊張感の欠如に他ならない。そんなのでは最初っからなめられるのよ。というかむしろなめてるでしょ、わたしを。いちいちあんたの練習に付き合ってるわたしを。いやいややってるわたしを。よって大減点。マイナス。もう帰る」

「か、帰らんといてくださいー。本当に帰らんといてください。次は、次こそはー」

「次はない。どんな出会いも一度目が肝心なの。それを……」

「うわーん。すんませんすんません。あたしが悪かったです。だからもう一度今一度!」

 後輩死神は頭を地に伏してずりずりし始めた。流石にほんのり不憫に思えてきたので、許してやる事にした。

「一度だけよ。それ以上はなし。今度マイナスだと晩御飯おごってもらうわ。それも肉を」

「う……。わ、わかりました! 次こそ見せに見せつけますよ!」

 

 

 わたしが道を歩いていると、死神が現れた。

死神だ! お前の命もここまでだ。おとなしく魂を寄こせ!」、

「……へ?」

「いやと言おうが何をしようが、お前の命はもうここ……、ま、で?」

 時間が止まる。わたしは、死神、と名乗った黒ずくめを目の前に固まってしまった。

 し、死神

 マジで? そんなの、想像の産物じゃないの? というかこの人、おかしい人?

 わたしが逡巡している間、死神(?)はしまった、という顔で固まり続けていたが、じわりじわりと顔が横を向き、横を越えて後ろを向いて、そこで何故か半笑いになるや、こちららを向き、一つ頭を下げてから悲しさの含まれた笑いをして、

「な、なんちゃって!」

「はあ?」

なんちゃって!! どっきりでしたー! なんちゃってー! 死神? 何の事? というか言いましたっけそんな事? そう、言ってない。言ってないー」

 と、哀しいくらいにおどけた調子で喋り始めた。余りの痛々しさにわたしが何もフォローできずに呆けていると、その顔が更に死神(?)を傷つけたのか、

「言ってないーーーーーッッ!!」

 と、半ばやけっぱちで叫んで、高速バックダッシュで死神(?)は視界から消えていった。

 

 

 わたしが道を歩いていると、死神がバックダッシュしながら現れた。

「せ、先輩の馬鹿―! 馬鹿―! 馬鹿――ッッ!」

「いきなり罵倒。減点千飛んで十二。十回失敗に相当。落第」

「んな殺生なー! というかなんで違う人がいるんですか! なんで先輩じゃないんですかー! もうー! 馬鹿??!」

 バックダッシュのまま併走してくる後輩を、わたしは自慢の冷酷無比な眼差しで見つめた。効果はすぐに、後輩がバックダッシュをやめ、普通に歩き出すと言う形で表れた。

 とぼとぼ、という失意に満ちた足取りでわたしの横を歩く後輩。まだ小さく「先輩の馬鹿先輩の馬鹿」と呟いている。少しうるさいので、ここは黙らす事にした。

「黙りなさい。大体ね、こういう突発時の処置がいまいちだから、再研修を課せられるのよ。それなのに失敗したからって、わたしを馬鹿扱いはないんじゃない?」

「それは後ろで笑いをかみ殺してた人の言うことじゃないですよ! なんですかあれ! 初めてみた顔でしたよ!?」

 口角泡とばしてくってかかる後輩に、わたしは冷静に諭した。

「よかったわね、レアなもの見れて」

「こんな場面で見たくないですよ! それに落第って!? これ、いつから降格試験になってたんです!? その前の練習でしょ!?」

「こんな事で取り乱してたら、本番でも落第確実よ。まあ、試験官はここまで悪質なことはしないだろうけど」

「ならそんな事しないでくださいよ!?」

「さて、戯言はこれくらいにして。覚えてるわよね? 肉のこと」

「こ、これのためかっ……」

「分かってるんなら、さっさと着替えてきなさい」

 戦慄する後輩を尻目に、わたしは道を歩き続きけた。

http://neo.g.hatena.ne.jp/hanhans/20071130/p1

 
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