2022-04-16

墓の消滅

実家に帰ったら墓が無くなった。

いつものように家紋が刻まれ墓石があるはずの場所に行くと、そこは更地になっていた。

後ろから声が聞こえる。

「おじいさんは今度はこっちに入ったよ」

見ると、そこには何人もの名前が刻まれた廟がある。

マンションの表札みてえだな」と独り言つ。

共同の永代供養等に入れ替えたらしい。

まだ爺の名前は刻まれておらず、廟の脇に見慣れた墓誌がある。

「私が死んだら一緒に名前を入れてもらうから

引き抜かれた墓誌についた土が生々しい。

  • 墓地付きの檀家は金かかるもんなあ 一家の兄弟が5人とか10人とかいた時代はお布施の捻出も楽だったんだろうな うちは私有墓地だからその辺のコスト感は全くわからんけど 酸性雨の影...

  • 後ろから声が聞こえる。 「おじいさんは今度はこっちに入ったよ」 これ 亡くなったおじいさんが増田を呼んでる場面

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