2013-11-25

シュレディンガーの休憩室」もしくは「休憩室五分前仮説」

仕事中に喉が渇いたので、休憩室に置いてあるジュースを取りにいった。

【16:30】頃だった。基本的に、休憩室には昼休み以外誰も立ち入る事はない。

誰もいない休憩室に入り、冷蔵庫を開けジュースを取り、ふと時計を見ると時刻がズレている。

時計の針は、確か【15:00】位を指していたと思う。

電池が止まったか?」と思いながら眺めていると、秒針が物凄い速さでグルグル回転を始めた。それに合わせて分針と時針も動き始めた。

秒針が一秒で一周する程の高速回転は、正しい時刻である【16:30】にセットされると、普段の一秒一目盛りの動きに戻った。

時計故障かと思い、10分ほど時計と睨めっこを続けたが、その後は針の動きが狂う事はなかった。

普段は誰も立ち入る事のない時間時計が、休憩室がサボっているように感じた。

僕(誰か)が観測しないと、休憩室は存在しない、もしくは状態が確定しないのかもしれない。

誰かが【15:00】に休憩室に入り、僕が【16:30】に休憩室に入るまで。明日、誰かが休憩室に入るまで。

ところで仕事場に戻り「僕、今、どれくらい席外してましたかね?」と質問したが、誰も覚えてなかった。

怖い。

影が薄いだけだとしても、それはそれで怖い。

  • その時計って、明るさに反応して動くタイプの時計じゃね? 暗い時間は寝てるけど、明るくなったら起きる時計。 違う発想で考えると、増田が来るまで眠り姫だぜそいつ。

    • そんな商品あるの?じゃあ全然怖い話じゃなかったわ。 「眠り姫」てか「急に遊びに来た俺にすっぴん晒すのが恥ずかしくて急ごしらえでお化粧する女の子(化粧しなくても可愛い)」 と...

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