2010-12-02

「●藤」を「藤原末裔」と信じ込む「はてなー」の「救いがたいアホさ」

  「加藤」「伊藤」「佐藤」など、「●藤」という姓名がある。

  これについて、日本経済新聞に「これは藤原氏末裔である」という記事があり、

  それを真に受けている「はてなー」があまりにも多くてワロタ

  http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A90889DE3EAE4E5EBE4E7E2E0E0E3E3E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2?n_cid=DSGGL001

  確かに、維新当時「武士階級」「公家階級」だった人の子孫であれば、上記説明は正しいかもしれない。

  しかし、「農・工・商」階級は維新前は帯名を許されていなかったわけで、彼らは維新後に

  「近所の地名から」とか「庄屋の名前を拝借して」等々で、勝手に「創名」していったのである

  つまり、「加藤」「伊藤」「佐藤」姓の過半数(というより9割近く)が維新時に

  「創名」した人の末裔なのであり、「維新時創名組の『●藤姓』中に藤原氏の子孫が存在する確率」は、

  「ゼロ」とは言わないが、「他の氏名の場合と有意な差は現れない」と推測される。

  ありていに言えば、「加藤」「伊藤」「佐藤」という氏名だけで、「藤原末裔です」と

  胸を張って言えるのは「維新時に武士階級公家階級という、由緒正しい家柄」の人だけである

  こんな記事を垂れ流す日経もどうかしている、と思うが、

  映画玄牝」を夕刊シネマ万華鏡で激賞していた日経には、自分はハナから期待しない。

  むしろ絶望するのは、この手のトンデモ記事のウソを見抜けない「はてなー」の救いがたいアホさである

  この記事のブクマコメントの過半数が、「面白いエントリーだ」と好意的に評価しているのである

  「はてなー」は、理系的記事に対するリテラシー能力は高いのに、文系的記事に関するリテラシーは、

  からきしダメなのか?

  あるいは、「はてなー」は、「武士階級公家階級」という「由緒正しい家系の方々」が多くて、

  「江戸時代から氏名を持っているのがデファクトスタンダード」なのか?

  • 平安時代から数百年のうちに権力闘争に敗れたり落ちぶれたりして、幕末維新のころは低い身分に甘んじていた家系もあるはずだが?

  • 藤原の末裔ってのはそんなに価値あるものなのか。 時の権力者だっただけで、都合のいい歴史しか残さなかった輩じゃないのか? おれはそう思ってるから、そんな姓じゃなくて良かった...

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