中国はコネと力の社会であり、平等とか契約や法治や信用といった概念が通用しない。そこに欧州企業が入り込もうとしても通用するわけが無い。
中国は内需喚起の為の財政出動をしているが、外国資本の入っている企業はその恩恵に預かれないという苦情が600ページのレポートで出てきているが、何を今更という感想しか出てこない。ただ、このようなレポートが実在することで人々に中国の実像を知らしめる効果はある。
中国政府が反省して外資に補助金をばら撒けば良し、そうならないならば欧州の世論が中国に対して冷ややかになる。
外資を受け入れるという事は、国際世論との付き合いを始めるという事である。日本のように外資の側からこのクオリティでは競争できないと自発的に撤退していって貰うように仕向けない限り、経済的な植民地にされる。
外資を受け入れる事で飛躍的に成長できるが、同時に外資以上の成長を実現しないと成長の果実を根こそぎ持って行かれるのである。