2009-01-02

http://anond.hatelabo.jp/20090101234803

たぶん、選び方に問題があるんだと思うよ。

「従来手法は○○だけれど、△△ってことを実現してみたいね」

→「いろいろ方法はあるけれど、AとかBとかあるよね。(Aはダメかもしれないけど…)」

→「Aでやってみたけれどダメだった、A’もダメ、A’’もダメ…」

→「じゃあBでやってみようか(今ここ)」

論文を書く場合だと、

  • まず、「△△ってことを実現」するのが「従来手法の○○」では実現できないことが自明である
  • 次に、「従来手法の○○」で実現できる「□□ってこと」よりも、「未知の手法で実現できる」「△△ってこと」の方が、比較したら良くなってることが言える
  • よって、「△△ってことを実現」する「未知の手法」を探す必要がある。

ってのが、枕に入るわけだ。(ここまでで「自明であることを示す証拠」「比較して良くなってることを示す証拠」が居るってのは判るはず)

そして、「未知の手法」として、「A」とか「B」とかって場合があるわけだよね。んじゃあ、「A」という手法を選んだ理由は?

素直に考えたら、ここで「A・B以外にもあるのかな?」「じゃあ列挙してみよう」「全部でA,B,C,D,E,Fの6つあった」「じゃあ、その6つは△△ってことは実現できるけど、差はどこにあるだろう?」「じゃあもっともコストがかからなくて良いAにしよう」となるんじゃないかな。(あ、コストがかからないことが良い事を示さないと駄目なのは判るはず)

このやり方だと「Aで駄目だった」→「じゃあ、BからFまで一気にやってあたりをつけよう」とかできるはず。Aに固執しなくても他に手法があるのがわかってるから。

また「時間が限られているから6つ全部できない」となったら、どうすれば修論としての体裁を整えられるやりかたになるかも考えられるはず。その「△△ってこと」を探るのが必要なのか、ちょっと違うけど出せそうな方法があるのか、とかね。

ちゃんと考えて選んでるだろうけど、今のやり方だと場当たり的に選んで試してみてうまくいったから論文書きました、みたいに見えちゃうよ。(研究ってのは本来そういうもんだけど、できれば「これができたらこう嬉しい」→「できないってことは、こういうことがいえるはず」みたいにしておくのが良いと思うよ)

  • 修論は書きたくても今は書けねぇ… だって、研究テーマがまだちゃんと決まってなくて、サーベイやったりまとめたりの繰り返し。 年明けには研究方針、提案法のアイデアなどをまと...

    • 修論書くコツは「修論を書いてしまう」ことだよ。 なに言ってるか判らんだろうけど、つまり「従来はAAだったから、BBという方法で解決すると思ってやってみた。CCという結果を得た。...

      • 「どの方面に研究が進んでも、手を打てるようにしておく」ということでいいのでしょうか? 確かに、それをやっておけば研究がどう転んでも論文書けそうですね。 …その前に就職活...

        • まあそうかな。 結果を書くときに「AとBという二つのどちらかになる(けど、私はAがでると思うから)この実験をした」となるような問いの立て方だと、良い研究になりやすいってこと...

          • なるほど…。 >日本の大学だと結構「こういう手法でこんな結果が出た、こう使えるのではないか」みたいな研究をやりがち。手法から入っちゃう。これだと仮定の立て方も検証方法も...

            • たぶん、選び方に問題があるんだと思うよ。 「従来手法は○○だけれど、△△ってことを実現してみたいね」 →「いろいろ方法はあるけれど、AとかBとかあるよね。(Aはダメかも...

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