2008-12-20

聖☆おにいさんを巡るセンス競争

を見て一番驚いたのは、「聖☆おにいさんとかって、VVぽい空気があるから、嫌いじゃないけど好きとか言いたくない」というようなことを、表明してしまう奴がいること。

これって昔はなかった気がするんだよな。昔は、こういう「敢えてよつばとを貶す俺」とか「敢えて・敢えて・ワンピースを褒めちゃう俺」とか「あまり知られて無い(とそいつが思ってる)GIANT KILLINGを一位に持ってくる俺」(作品名は今のものにしてあるが)というセンス競争は、確かにあった。あったけど、それと同時に「ていうかそんなセンス競争を気にしているというバカらしさ・恥ずかしさ」というものも感じていたため、その感情を表に出すことはなかった。ていうかいかにそういう感情を出さずに、全然競争とか気にしてないよ、ただ俺は俺が好きなものを言って見ただけ、そうしたらハイセンスになっちゃっただけだよ、というカンジをいかに出すか、がセンス競争キモだったわけよ。

だから「聖☆おにいさんって嫌いじゃないけどなんか好きっていったら負けなきがする」みたいなことを表明する奴がいるのに俺は驚いたわけ。それ!そこ正直に言っちゃう!?そしたら意味なくね!?ていうwそこを表明しちゃうとさ、他人に「えー、ていうかお前ってそういうこといちいち気にして漫画とか買ってるわけ?俺は別にそういうの気にしないけどwていうかバカらしくねー、他人が読んでる事実自分好みを決めちまうってさーw、俺ってそういうの気にしないタチだなーw」と即座に優越感漂った顔でつけこまれること必至だから。だからセンス競争をするにあたって、一番やっちゃいけないのはそれを気にしてる自分自身を表面に出しちゃうことなんだよ!皆分かりつつそういうのは隠してやってんだから!

音楽のセンス競争でも、「いいやつあってもさ、JPOPを好きとかいいたくねーよなwなんかその辺の分かってない流行に踊らされてる子供と同じみてーじゃんw」とか言ったらダメなんだって!その時点でセンス競争には負けるんだよ。

いかにそれを言わず、「俺は俺が好きなものを選んだだけだよ」スタンスで、実は他人の目を気にしまくったハイセンスものを出すか、がセンス競争の要なんだよ!

バカバカしさなんて承知の上で、醜い自己顕示欲を満たしたいがために皆やってんだろ?なのにこんなミスをするってことが俺には信じられなかった。10年前だったら中学生でもこういうのは上手く隠してやってたと思うんだが……回顧厨か?

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