そう滅多に無いことだけど、ゲームをやっていて異常な位に興奮しているときがある。
某音ゲーには通常のプレイモードのほかに、段位認定モードというものがある。
段位ごとに指定の曲が数曲あり、初めは100%のゲージを0%まで落とさずに最後の曲まで演奏出来れば段位取得。
簡単に説明するとそういうモードだ。
そして自分にとって、超えられそうで超えられない壁は、9段。
かれこれ半年、何十回と挑んでジリジリと手を伸ばしながらも、今日までずっと超えられないでいた。
一番調子良かったときでも最後の曲の間奏までしか持たない。もう少し。もう少し練習しないと。
数回の肩慣らしと通常プレイのあと、最後の1プレイは必ず9段に挑戦することにしている。
1曲目。いつもより調子がいい。最後はしくったけどゲージは十分に残している。いいぞ。
2曲目。さっきの良いイメージを自分の中に残して、一気に駆け抜ける。
けして褒められた結果ではないが、それでも今までで一番良い結果が残った。今日はいけるかも!いや、行くぞ!
3曲目。最後の曲だ。イントロ。歌いだし。順調に推移していく。今まで越えられなかった間奏。・・・超えた!
心拍数が上がっていく。膝が震える。胃が熱くなっていくのを感じる。変なところから汗が流れる。耳たぶが熱い。呼吸が揺れる。
頭の中が真っ白になっていく。色んな想像が駆け巡る。でも目の前の譜面はしっかり捉えている。指は動いている。
どうしよう、やっと9段取れちゃうよ。いや、まだ判らないよ。まだ最後まで全然油断できないし。
いや、今日の俺は神がかってるからこういう時に取れちゃうんだって!いやいや、そんな事考えてるよりも集中しろって!
頭の中で色んな声が勝手に会話しているのに目と指は関係なく動いている。まるで脳を介さずに目から指に神経が直結しているように。
ゲージはジリジリと下がっていく。でも曲も確実に終盤に向かっている。逃げ切れるか?逃げ切れるのか!?
・・・結果を言えば逃げ切れなかった。最後のアウトロで左手の指がもつれて、あっ、と思った瞬間にゲージが尽きた。ゲームオーバー。
そそくさと筐体からカードとジャケットを回収して、とりあえずベンチを探して腰掛けた。
緊張が解けて、今の自分の異常な事態がようやく冷静に理解できてくる。ゆっくり火照った体を、呼吸を整える。
頭の中も異常な興奮状態に入ってたのがゆっくり解けてくるのを感じる。足も、指もまだガクガクしているのが判る。
たかがゲームだ。でもそのゲームでここまで興奮できるのかと思ってしまう。俺がおかしいのか、それともゲームが凄いのか判らないけど。
ただ、この瞬間を知らずに「たかがゲーム」と思ってる人はもったいないよなー、と思いながらなかなか人に言えないので、増田に書いてみましたん。
昇段審査ってのは空手でも剣道でもドキバクだぜ それを体感できるチャンスが多いってのはいい場所だなゲーセン 俺もAnAnっていうオンラインクイズゲーやってるけど、全国のどこかでプ...
http://anond.hatelabo.jp/20081021213610 あるある。 興奮しているのに集中力が研ぎ澄まされていて、でも雑念が多くて困る状態。 脳汁出てるって感じ。 ところで、 ここぞ! という一撃を決めた...
DP九段かー。SPと勘違いして「おい三曲目時津風だぞ歌じゃねぇ」と一瞬思ったw DP七段ですサーセン その感覚はすごくよくわかる。 最近だとOne More Lovelyの白ランプ賭けてゾクゾクしな...
小説「連射王」マジおすすめ。 その心境を小説で描ききってるよ。