2008-09-23

http://anond.hatelabo.jp/20080923033712

俺は駆け出しの歴史屋なんだけれど、

こういう中途半端なエピソードが、面倒なんだ。

良心的な研究者は、まず取り上げない。

だけど小説家とかジャーナリストあたりは、大喜びで使っちゃうよ。

そのうち、筆がすべって「筆者が個人的に聞いた話では、、」とか、

学者引用しても問題ないレベルにまで尾ひれがついて、

いつの間にか本当になってしまう。

本人に確かめればいいだろう、と思うかも知れないが、

人間、いつ死ぬかわかったもんじゃないし、

こんなこと聞く機会なんぞ、十把一絡げのモノカキや研究者にあるものか。

ああいうお金持ちの政治家が、秘書も連れずに青函連絡船で一人旅、

ヤクザケンカ売って、一緒に逃げた素性も分からない男と

居酒屋で酒飲んで「俺には大望がある! いつかこの国を良くしてやるぞ!」

正直いって、俺の職業的勘からすると、バッカじゃなかろうかと。

創作だったら二十点だ。作り話は国を誤るので、絶対にやめるように。

だけど、もし万が一本当だというなら、

ちゃんとした新聞雑誌にでも投稿すればよろしい。それで世間の評判になって、

麻生本人が、いやいやそういうこともありましたよ、となるのが、

あんたにも麻生さんにも、ついでに俺みたいな歴史屋にも都合がいい。

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