「なんで人を殺しちゃいけないの?」
という質問にどう答えるかと言う話で一時期ネットが盛り上がっていた。
なんかタイトルどおりの考えが浮かんだので書いてみた。
今でも一日何万ももらえると噂の屠殺所。
屠殺は昔から忌避するものの一つとして遠くメディアから遠ざけられてきた。
牧場の牛を育てているシーンを流すテレビ番組はあっても牧場の牛を殺す番組はない。
動物たちはそれこそ人にしてみれば拷問のような状態で殺されるのだと言う
http://saisyoku.com/slaughter.htm
高校の頃、生物の時間、生物の先生に「生きる意味ってなんですか?」と聞いたことがある。
「生物学的には、個体の保護と種の繁栄ということになっている」
その先生はそう応えてくれた。
もちろん例外はあるんだろうけど、基本的に僕はその知見を支持するし、
人を殺す行為ってのは生き物であろうとする尊厳を壊す行為だ。
もしくは死ぬ確率を減らすために集団行動を取って進化してきたのが今残っている生物で
人間は同時に"文明"を持つことで自分たちを例外、もしくは特別だと思い始めたんじゃないだろうか。
別に「人を殺すこと」が絶対的な悪だとは言わない。
現代ではどこまでを人と呼ぶか、危うい例がたくさんあるだろうし、ある人を殺すべきもっともな理由もいくらでも取り繕える。(それが論理破綻していようとも)
ただまずは、生き物を殺すことを知ることからはじめてみればいい。
なんだか言葉じゃ説明しようのない何かを感じるはずだし、そうしてはじめて「なぜ人を殺してはいけないのか」が議論となりうるようになるはずだ。