目に付いたんで書いておこう。
なお、初めに断っておくが、以下はプリンスホテルの対応の是非を述べたものではない。プリンスホテルの対応の是非において営利団体とか企業である事を理由とする事の是非を述べたものである。
いつから一営利企業は自らの損害も省みず言論やら集会やらの自由のために戦わないといけなくなったんだ?誰が、どんな資格で彼らにそれを強制できる?
私は「一営利企業」を盾に逃げてはならないと考える。逃げてもよいか戦うべきかは、個人・企業・営利などが理由になるわけではなく、自身や相手方、また起こった事件・事象などの、社会への影響力によって決まると思う。
つまり、「言論やら集会やらの自由」といった、社会的に影響のある事柄について、力のない個人や団体なら逃げてもよいが、経済力や発言力など、何かしらの力を持つものは立ち向かうべきだと思う。幾らかの損害があろうとも。
端的なのはマスコミ各社である。彼らも営利企業であるが、その大きな影響力には大きな責任を求めるべきであって、利益を求めてもよいが、それ以上に言論の自由は求めていただきたい。
他にも、大手と呼ばれる、大きな資本(経済力)を持つ企業には、率先して社会福祉に勤めていただきたいし、利益のために環境を破壊してほしくない。
また、個人であろうとも同様で、大きな財力や権力、発言力を持つ人物が、安易な発言や行動をとれば批判される。元増田が批判するように。
プリンスホテルにそこまでの力や責任があるか?と問われると、私としてはわからない、となる。それほど詳しくないから。しかし、それなりに名の通ったホテルグループであることは知っている。だから、もう少し対応の仕方があったのでは?と、思う。それだけのブランド力は持っているだろう。
別の事例も少し。
つい最近、バス車内で10分間の暴行の末に、人が殺されたという事件があった。これに対し、車内には他に30人が乗っていたが、誰もとめなかったとして批判があった。
刃物は持っていなかった様だが、暴力を振るうバカである。放置して正解であっただろうか。
30人を集団と捉えれば、ある程度の力を持つ集団である。一人の男くらいには立ち向かうべきであっただろう。しかし、個々は見ず知らずの他人と見れば、個人対個人であり、相手は人を殺すほどの力は持つ。放置して正解だったかもしれない。非番の警官がいたら、なんら武器を持っていなくとも立ち向かうべきだったかもしれない。バス会社としては損害が出ても何とかすべきだったかもしれない。たとえダイヤが乱れたとしてもバスを止め、警察を呼ぶ、被害者に逃げる余地を与えるなど。
このように、(それは力の大きさに関連はするが)一企業一個人という理由ではなく、どれだけの力を持ち、したがって責任を負うべきかで見るべきだ。
内田樹教授の「誰か教えて」というエントリーについて。 http://blog.tatsuru.com/2008/04/03_1313.php いくらなんでもこの論理展開はひどい。一読しただけで矛盾が見えるのはいくらなんでも稚拙...
http://anond.hatelabo.jp/20080404073011 の続きで、内田樹教授のプリンスホテル批判について。 http://blog.tatsuru.com/2008/04/03_1313.php プリンスホテルの例にしても、靖国の映画の件にしても、言論の...
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むしろ、ツチ族=受験生、政府軍=日教組と考えれば、プリンスはホテルマンとしての職務と全うしたと言えるだろう。