女に人権のない世界、を考えてみた。要するに子作りマシーンセックスの相手としてだけ女が存在する。
その女は匿名でむしろ名前もなくて
養育施設で男女に分けられ、女であればただ成長させられ“仕事”に就く。
家事に相当する仕事、現代的な意味での仕事、すべての労働は平等に分配される。
すべてがランダムで一回きりなので、気を使うこともない。ただ中に出すだけ。ただ横たわるだけ。
もしくは。
女は成長すると
赤 子作りマシーン
青 子供をすでにうんだ子作りマシーン
に分けられる。ある程度の社会的地位のある男は定期的にランダムにあてがわれる赤の女とセックスし、子供を生ませる。
子供ができない男女は核汚染された地域に捨てられる。
この世界で一番人気のある職は「赤の女に子供を産ませる間男」。
もしくは。
「子供を産む」ということが、とても反社会的な行為と捉えられる。子供はすべて施設で生まれ、育てられる。
ひとは結婚せず、常にふらふらと幾人の間を動き回っているのが美徳とされる。
執着することやマイナスの感情はすべてなくす薬を皆が定期的に飲んでいる。
誰でも、相手との合意があればセックスが出来る。
たくさんの娯楽があるが、すべてセックスの前フリ。常に皆が酩酊しているような社会。
ちょっと考えてみたが、すべての男がセックス可能な状態にするよりも、
セックスが限られた一部の人間(それこそ年収3000万以上、みたいなやや非現実的なクラスまで)のものになるほうが
はるかにメリットでかいんだよなぁ。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアとか読めばいいじゃない。
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