■メリットがないとか

http://anond.hatelabo.jp/20070914221601

男の「仕事に生きる人生」を建前とすると、こういう話は結構しにくいのだが、個人的には、男よりも女の人生のほうが楽しいように思う。まあ思っても仕方ないからあんまり考えないようにはしてるが。

例えば、男にとって「イケメンで金持ちの男捕まえて結婚して専業主婦☆昼は毎日セレブの友達とランチ☆」などというパターンは皆無に等しい。「キレイなお嬢様の逆玉に乗る」ことはあっても、「専業主夫になって、毎日セレブな友人とランチ」なんてことは到底ないからだ。「セレブな友人とランチ」があるとしても、奥さんと一緒に。そんなときの会話も奥さんの話中心になってしまうだろう。少なくとも「それなりに仕事ができるイケメンを捕まえて結婚→専業主婦☆仲間とランチ」と言う人生を歩んでいることが相対的に多い女性たちは、その点いい人生だなあ、と思う。

女性の「生活を楽しむ力」は、男にとって非常に羨ましく思える。恋愛やファッションやテレビや芸能の話題で、あれやこれやと論評したり笑い合ったりしているというのは男にとってほとんどない。恋愛の話をすれば、下ネタに落ちるか、あるいは結婚や金銭面の生活などの重い話に集約されてしまう。彼女のどこそこがこうで、こういうところが好きで面白くて、などという話はほとんどできない。したってウザがられるか気持ち悪がられるだけだからだ。

仕事上では、確かに能力があれば上にいける可能性が強い。しかし、問題なのは上に行けば行くほど仕事が忙しくなると言うことだ。まあ、そんなのは仕事好きな人間にとって当たり前で非常にうれしいことなのだろうが、そうなると男にとって一番鬱陶しいことがまとわりついてくる。

「性欲」である。ムラムラとめぐってくる度にいちいち処理しなくてはならない。何も処理をしていなければ、だいたい一週間単位で限界が襲ってくる。

そんな時は、彼女を呼んで満たせばいいじゃないか、と思われるかもしれないが、今時そんな便利な女がいるだろうか？大抵時間も合わずそのまま当分会えずじまいである。久しぶりに彼女に会えたとしても、会えなかった分のワガママを聞かされる。余計ストレスがたまる。性欲なんてなかったら、別に彼女に会う必要もなくワガママを聞かされることもないのではと、遠い目になってしまう。

なら、風俗に行けばいいじゃん、という話もある。ただ、これは、正直多くの女性はどう思っているのか分からないが、男にとっては結構勇気がいる。どこで病気をもらってくるかわからないし、変に子種をばら撒くことは危険なようにも思え、その代償はやはり大きい。彼女や周囲の信頼を損ってしまう機会も多い。

当然ながら、一人で何もなしに処理することも可能である。まあ、それが一番楽な方法だが、終わったあとの虚無感はこれまた女性には理解できないところなのだろう。

性犯罪やDVの加害者になってしまう可能性も男のほうが高い。特に多いのが痴漢の問題。先日も痴漢が発生したとかで電車が数分間止められ、甲斐性なさそうな男がしょっ引かれていくのを見た。ああ、彼は前述の性欲や致した後の虚無感に負けてしまったのだろうなあと思うと、非常に同情した気持ちになってしまった。（言うまでもなく、痴漢は犯罪です。）

次第に女性が被害の声を上げるようになってきた一方で、冤罪も増えていると言う。そういった危険性を考えると、もう混雑した電車に乗りたくないと思うし、女性の近くにいることすらイヤになってくる。最近では、女性専用列車などもあるので気が楽だが、いちいち混雑した電車に乗り込んでくる女性もいるので、そんな時僕は時間があれば次の駅で降りてしまう。

また、女性は言語能力が非常に発達しているので口げんかに強い。これには大抵の男性が根負けしてしまうのではないか。僕などは比較的女性と対等に議論できるほうだと思うが、論破してしまうと「ぐだぐだと男らしくない」とか言われてしまうので、適度なところで留めて「いやでも君の言うことも分かるよ」とか言ってその場を収めることが多い。また、非常にセンシティブな問題で男が論破してしまうと、女性のヒステリックな面が出て、何をしでかすか分からない危険状態に陥る可能性もある。

こう考えてみると男も結構楽ではないんだなということがわかると思う。むしろ女性のほうが、これまで社会進出が進んできたおかげで人生の選択肢が多くなっている。それに加えてもともと「生活を楽しむ力」を持っている女のほうが、楽なように思える。

なにより男が女性を羨ましく想い、かつ愛することができるのは、子どもを生み育てることができるからである。現状でもがきくだらないことを一つずつ自分で解決して行かなければならないだけの男にとって、女性のその能力は大げさに言えば「未来に繋がる一筋の光」である。それが女性にとってメリットでないならば、僅かでも協力できるはずの我々男たちは、もう消え去るほかない。

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