はてなキーワード: 永住権とは
今アメリカに住んで永住権持ってるけど、アメリカに関して言えば
これが最重要課題。仕事の確保はその手段。言葉については仕事内容によってはかなりガタガタでも現地でなんとかなる。
とにかくビザが出ないとどんなに優秀でもどんなに英語ぺらぺらでも何もできない。
「優秀で英語ぺらぺらなら仕事見つかるじゃないか」って思うかもしれないけれど、仕事ってのは需要と供給のマッチングなわけ。優秀な人はそれを必要とされるポジションにしか受け入れられない (低いスキルの職に応募すると"overqualified"として落とされる)。それにその国の中でも同等の能力を持ってる人が十分にいるなら、彼らとの競争になる。
需要に対して供給が少ないポジションであれば、外国人でも受け入れるってことになりやすい。もともと労働ビザってのは、国内で人探したけど見つからなかったので外国人雇いますって大義名分が必要だからね。例えば一昔前によく移住手段として言われてた「寿司職人」なんてのは、そのスキルが希少価値だったために仕事があったわけで、そのスキル一点さえあれば英語とか他の技能はかなりアレでも良かったわけだ。ちなみに今はアジア系移民が寿司握ってるから寿司スキルの価値はかなり下がっちゃってると思う (ハイグレードなレストランを狙えるスキルがあれば別だけど)。
まあ、ビザに関してはアメリカはちょっと特殊かもしれないが。TOEFLだ履歴書だっていう前に潜り込むコネ探して、そのルートで必要となるスキルを狙って習得する方がいいと思うよ。
最近選択的夫婦別姓制度がはてなで話題になっていて、中国もちょくちょく話にあがるので書いてみた。
まずはわたしの履歴:
・出身は東北地方の都市部(ご存知のように中国は広いので地方ごとに価値観•言葉がかなり違うのでこれを明らかにしておかないと始まらない。でもこの文章ではいちいち「わたしの出身地では〜」と書くのも面倒なので「中国」で済ませてしまっている。申し訳ない)
・小学生までは中国で、中高大学は日本で親と一緒に過ごしている
という背景を持った女子の話。
さて、中国では一文字の姓が多いので、他人を名字のみでは呼ばないのが普通である。呼びにくいことこの上ないし、相手にとっては失礼にも当たるからだ。
そこでどう呼ぶのか?まずポピュラーなのが、名字の前に「小」、「老」とつける呼び方。例えば張芸謀なら「老張」、姚明なら「小姚」となるわけ。日本語の「さん付け」「くん付け」「ちゃん付け」みたいなものである。また、日本で「田中先生」、「佐藤コーチ」と呼ぶように、「張老師(張先生の意)」、「姚教練(姚コーチの意)」という呼び方も可能。
また、目下の者や同輩をフルネームで呼ぶことも一般的だ。ただし、これは二文字の名前に多く言えることで、三文字になればすこし長くなるので単に「芸謀」というように下の名前のみで呼ばれることもままある。二文字ならば、下の名前で呼ばれるとなんとなくくすぐったい感じがする……より愛称に近いような。これには理由がある。中国では、同じ名字の人が日本よりも多いのだ。例えば小学1年生のときのわたしのクラス(40人単位)には、5、6人の李さんがいた。このひとたちを区別するためには、フルネームで呼ぶほかない。
以上を理解してもらった上で、ようやく夫婦別姓の話になる。
中国では夫婦別姓が取られているが、子は自動的に父親の姓を受け継ぐことが多い。勿論兄弟姉妹で姓が別々にあるケースもあり得るが、一人っ子政策が実行されている現在はこれもあんまり現実的な話ではない。また、先ほども言ったように同じ名字の人がたくさんいるので、同じ名字同士で結婚することも珍しくない。実際私の母方の祖父母はどちらも名字が「李」である。この場合、夫婦別姓とは言っても見た目は夫婦同姓と同じだ。
では、もしも中国で結婚した際に夫もしくは妻の名字を選べばどうなるか?これはもう、ひどくややこしいことになるに違いない。名字かフルネームで呼ばれることが一般的なので、呼び方を変えてもらうには相当な努力が必要だろう。
余談だが、日本で大学まで通ってしまっている上に今現在の恋人が日本人なので、わたしはおそらく日本で結婚することになるだろうが、名前が「姚明」のように二文字なので夫婦別姓が選択できるようになるとありがたい。日本の名字と中国の名前は当たり前だけどあんまり相性がよくない。
とまあ、そーなのかーと思ってもらえたら幸い。