はてなキーワード: コピー本とは
ちょい古いけどまあいいや。
有料の同人誌などをつくって配布するときに、印刷にかかった原価だけのような値段のつけかたをすべきではない。不当に高い値段をつける必要はないが、かけた手間に応じて相応の対価を求めるべきだと思う。
同人活動の話をするときって、アマチュアとかいいながら半プロだったりコミケで言う壁や最低でもお誕生日席くらいのレベルだったりする気がする。
即売会でもあんまり売れない人とかだと、50部とかそれ以下の人もたくさんいるわけで、それだと単価も高くなるんで、原価代=価格にしても、漫画の単行本とかよりずっとページ単価は高くなるんですが。
そこにかけた手間賃まで掛けたら、20ページのコピー本が1000円くらいになるんじゃね?
それに、アマチュアって一人でも多くの人に自分の作品を見てもらいたいわけであって、そうなれば当然値段を下げたほうがたくさん売れる。
つまり、金銭の代わりに見てもらうことを対価としてるわけでしょ。
だったら安くしても変じゃない気がする。
同人誌即売会に行く朝、私は直前までコピー本原稿を描いていて、売り子をしてくれる友人Aとの待ち合わせに完全に遅れそうになっていた。もちろんチケットは私が持っていた。
そんな時に自宅を出たらしいAから「ごめん、乗換案内で調べたら5分遅れるっぽい」というメールが入ってきて、さらに焦った。私はまだ家にいたからだ。
私は5分どころじゃない。○○町のキンコに寄るから、どう考えてもさらに30分は遅れそうだと謝罪すると、「○○町のキンコって○○駅?じゃあそっちに向かうよ。コピー手伝う」と返信がきた。Aは○○駅周辺の地理に詳しくなかったので、場所分かるの?と聞くと、「携帯で調べる」と返ってきた。最近の携帯は便利になったものだなと思いつつ、○○町のキンコに行って愕然とした。日曜で閉まっていたのだ。
半泣きでAにメールすると、○○駅に向かっていたらしいAからさらにメールがきた。「おk携帯で調べてみたけど、そっからなら××町のキンコが一番近いっぽい。電話したら開いてた。今、5人待ちだって。キミの携帯に住所と地図URL送るからそれ見せてタクシー乗れ」。
あまりにも鮮やかなAの対処に惚れ惚れしながら××町のキンコに行くと、同じ目的らしい人で埋まり、既に10人待ちになっていた。開場に間に合わないかもしれないと思い、もう一度Aにメールすると、「他のコピー屋さん何件か電話してみたけど、どこも似たようなもんだったよ。諦めて並べ、もうすぐ着く」。
ようやく合流した後、Aは私の前にまだ何人も並んでいることを確認して、「表面だけ向かいのコンビニで刷ってくるよ」と言って、私を残してコピーに行ってしまった。確かに、両面コピーをするならキンコで刷らなきゃと思い込んでいたけれど、表面だけを刷る分にはコンビニのコピーで充分だったのだ。
Aが戻ってきてからも散々並び、裏面コピーを始めたころには既に開場間際だった。Aは、コピーするそばから袋に入れていく私を制止して、「コピー中に折れる分だけ折っちゃうよ」と言って、折り始めた。コピーを終えたころには半分以上が折れていた。
キンコを出て、遅刻だなぁ荷物どうしようかなぁと思っていたら、「会場にいる(共通の友達)ちゃんに連絡して、荷物引き取ってもらって遅刻表示出してもらおうか?あの子のところ台車あるし売り子3人いるから頼めるかも」。
タクシーを拾おうとしても1台も通らず途方にくれていたら「そこのコンビニで呼んでもらうね」。
会場製本って嫌がられるかなぁと言うと「タクシーの中でやればいいんじゃない?」。
一つ一つはなんでもないことかもしれないけれど、私はこのAの全ての行いが神様のすることのように思えた。目の前に山積している懸案を一つずつクリアしていく要領のよさ、応用力に感動すら覚えていたのだ。仕事のできる人間とは、Aのような子のことを言うのだなぁと、自らを恥じるとともに、3つも年下の友人をさらに尊敬した。ちなみに、会場でも散々お世話になりました。
コミケまであと1ヶ月きったんですけど、まだ起き上がれません。
仕事はとっくに辞めました。コミケにサークル参加することが世の中に残した最後の仕事なんです。
うちみたいな小さなピコ手でも楽しみにしてくれている奇跡のような買い手の人がいます。
どうか、どうか、あと1ヶ月だけでいいから、原稿を書けるようにして下さい。
もう、身体が治るまでコミケには申し込みませんから(少なくとも冬コミは申し込みません)
だから、どうか。
もし、楽しみにしてるような人を裏切ることになったら、
そんなクズ野郎にはいかずちを当ててやって下さい。ああそうさ、俺なんか死んじゃえ。
でも、今日はこんなこと書けるくらいには元気なんだ。久しぶりにパソコンで増田に書けた。
もっと調子が良くなったら、サークルのサイトが更新できるかな。
もっともっと調子が良くなったら原稿が描けるかな。
もっともっともっともっと調子が良くなりたいよ! あの約束の逆三角形に行きたいよ!
割り込みすんません。自作は自作の、カスタマイズとか世界に1個だけ(≒世界一)とか、楽しみが深いのはわかるんだけど、マスプロ指向というのは、ひとつには大量生産可能なところまで練り上げる技術的挑戦を含むんだと思います。金と時間をばかすかかけてものすごいものを作るのなら、極端な話、金と時間さえあれば誰にだってできる。再生産が可能で、大量生産に対して合理的な設計ができていて、なおかつ、収益も上がる構造。マスプロの魅力はそういうところにあるのかな、とか。
あともうひとつの側面、コピー本とオフセットの越えられない壁、みたいなあれはどうだろうか。マスプロ指向は出版のそれと重なるものがあるような気もします。