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2007-04-29

チャーシュー、焼豚派?煮豚派?俺はハイブリッド

  • 続きだよ
    • どこまで説明(?)したっけ…あぁ、放置プレイ中だったんだった。ゴメンね、お腹空いただろ?そろそろ味付けを始めますか。
    • この茹で汁を捨てるレシピをよく見かけるんだけど、折角アクをとってるんだし、脂と一緒にコラーゲンも溶け出てるからもったいない。そのまま使うよ。
    • おもむろにつゆの素(醤油)を取り出し、大体100ccくらい躊躇無く入れる。心配要らない、すぐに砂糖を用いて味を調節するから。
    • 砂糖を出してこれもおもむろに入れてしまう。玉じゃくしに2杯くらい入れちゃっていい。そしたら汁を味見。しょっぱさと甘さのバランスのみをみる。
    • この段階では味は薄くても気にしなくていいので、しょっぱさのが強く感じたら砂糖を、甘さのが強く感じたらつゆの素を様子見ながら加えるよ。
    • 大体バランスが整ったと感じたらキッチンペーパーを落し蓋にして、火力を弱中火(吹きこぼれない程度)に調整。そのまま5分程度煮てみる。
    • 5分したら再び砂糖(先)とつゆの素(後)を投入。以降の分量は料理経験に裏づけされる領域になってくるので、料理初心者は慎重に慎重を重ねるのだ。
    • つゆの素(醤油)を後に切り替えたのは、勢いがついちゃうと味の調節が利かなくなって危険そうだったから。砂糖は入れすぎても高が知れてるからね。
    • バランス取り→煮込み5分を繰り返すうちに、少しずつ汁がタレになってくる。見極めは「ちょっと濃いかな?」って思った時点からもう一、二歩先。
    • 汁がタレになったところで味の調節は完了。あとは落し蓋をしたまま15分煮て、その後鍋を火から降ろして一晩冷ます(間に味がしみていくのです)。
    • 夏場の室温じゃ無理だけど、冬場なら一晩置くとラードが固まって落し蓋にくっついているので処理が楽。鍋ごと冷蔵庫に入るなら荒熱取ってから入れとくといいね。
    • この段階で充分食べれる(煮豚としては完成でもいい※)んだけど、焼豚にすると香ばしさが増すのでオーブンで焼きましょうそうしましょう。
    • オーブンの温度は160≦170℃で予熱ね。天板にキッチンペーパー(オーブンシートか)をしいて煮豚を並べたらオーブンに投入。時間は大体20分、初回は様子見ながら。
    • 「チーン♪」が鳴ったらオーブンから出して完成。煮豚より引き締まって余分な脂の切れた焼豚のできあがり。ラーメンに入れてよし、チャーシュー丼にするもよし。

       ※もう一回煮て冷ますを繰り返すと、よりやわらかくなるけど切りにくく(崩れやすく)なるよ。煮豚は冷蔵庫で冷やし、包丁を熱して切ると切りやすいかもね。

 

タレは濾して、吹きこぼれない・焦げない程度の火力で30分くらい煮詰めたら、チャーシューにかけたり、ラーメンチャーハンの隠し味に使ったりできるし、

残りは洗ったペットボトルに移して冷蔵庫で保存、次回チャーシューを作る際の下茹で完了後に入れると少し手間が省けたり味に深みが増したりするかもしんない。

 

まぁ、こんなところです。わかりにくかったね、ゴメンよ。それでも何らかの指針になってくれたら幸いです。

実際に作った増田がいたら、また感想でも聞かせてね。

2007-01-14

奈須きのこDDD感想

アリストテレスが固定した自然界の万物を構成する4つの基本要素、「地、水、火、風」の4大エレメントの思想は、やがて錬金術を生み出した。

地が暖まると火となり、地が湿ると水となる。寒く乾いたものが地。暖かさと湿り気を兼ね備えたものが風。

全ての物質はこの4大エレメントから構成されて、その比率を人為的に変更することで、卑金属を貴金属に変えようというのが錬金術の基本思想

物質世界は正方形をしていて、その4つの頂点にはそれぞれのエレメントが立っている。

正方形世界で重要な物質は、すべて「エッジ」に集まっている。3つ以上のエレメントが混じってしまったり、対立しないエレメントが混じった夾雑物は、全部「面」の上。

世界のほとんどは夾雑物からできていて、錬金術師はそこから純粋な物質だけを取り出して「エッジ」を目指し、そこから「頂点」にいたる道筋を追い求める。

幻想文学というのは、錬金術師が書いた文学、あるいは純粋な物質だけで作った物語だ。

幻想文学世界観の中では、世界を構成する基本要素は「鉱物人形、屍体、少女」。

少女少年とは交換可能なもの。この世界では、「大人」は夾雑物として取り除かれるか、あるいは矮小な「畸形」としてのみ存在を許される。

奈須きのこの新作「DDD」は、幻想文学世界観を正しく受け継いだ物語

狂言回しは畸形。主人公少年人形ハイブリッド。他にも鉱物属性を持った公安官とか、人形属性を持った敵役とか。

通常世界での「大人」は、物語世界では存在意義を持たないか、あるいは意義を持った存在に処理されるためだけに存在を許される。過剰な装飾とグロテスクさに満ちた病院や、主人公の住む部屋の描写。とても正しい幻想文学世界。

できればもっと追求してほしかったのが、登場人物の無目的性。

幻想文学世界の登場人物は、歪みがあるゆえに美しさが際立つ。

純粋な物質だけでできた登場人物が、その能力の全てを挙げて混沌に打ち込む、賛成と反対とを同時に望み、重力によって下降すると同時に飛翔したいと望んで叫び続けるようなバロック的な精神の世界が、幻想物語を駆動する原動力になる。

あれだけきれいな世界観物語をはじめてくれたんだから、やっぱり全ての登場人物にはどこか狂っていてほしいな、というのが読者としての願い。物語の筋なんてどうでもいいから、もっと狂ってほしい。美しい被造物には、理性なんて似つかわしくない。

以前見にいった「恋月姫人形」の展覧会には、純化するのに失敗した生き物多数。

ああいう人形趣味というのは、生活に疲れた50代後半の男性、「屍体属性を持った畸形」のためのもの。

魂吸われそうなぐらいにきれいなビスクドールと、すでに吸われてしまったのか、何時間人形みたいに固まってしまった観客の人、何人か。この世界に存在を許されるのは、ここまで。

会場の中には、ゴスロリの格好をした成人女性がいっぱい。

なんだか黒くてギラギラした服を着て、横方向にやたらと成長が進んだ、煮豚に韓国ノリを巻きつけたようなその生き物の群れは、4つのエレメントの混和をどう失敗したらこんなになるんだか。あれでみんなの目が虚ろだったりしたら、モンスターとしての存在意義もありそうなんだけれど。

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