俺は時々夢を見る。
それは、この国の、誰も見ていない路地で倒れ、
雨に打たれたままうずくまり、動かなくなっていく夢だ。
その時、俺を待ち受けていた誰かが戸口から現れて、
「分かった?分かったでしょう」と言ってくれる。
俺には、もうそれが男なのか、女なのかさえわからなくなっている。
けれど、こここそが、俺の安住の地だったのだと、
まるで生まれて初めて安心したような気持ちで死んでゆくのだ。
Permalink | 記事への反応(1) | 03:40
ツイートシェア
そういうことを言うのは女だぞ。 性別が分かってよかったな。