2021-08-14

anond:20210814012217

X = √(2 + √p)とおくと、X^2 = 2 + √pだから

Q(X)/Qは4次拡大で、XのQ上の共役は

√(2 + √p), -√(2 + √p), √(2 - √p), -√(2 - √p)

の4つ。p≧5のときは、2 - √p < 0だから√(2 - √p)はRに含まれない。Q(X)⊂Rだから、このときQ(X)はXの共役をすべて含まないので、Q(X)/QはGalois拡大ではない。

p = 2, 3のとき

X^2 = 2 + √pより、√p∈Q(X)。

√(2 - √p)√(2 + √p) = √(4 - p) = √p (p=2のとき) or 1 (p=3のとき)∈Q(X)。

よって、±√(2 - √p)∈Q(X)。

したがって、このときXの共役をすべて含むのでQ(X)/QはGalois拡大である

Q(X)/QはGalois拡大だから、Q上の自己同型σで、

σ(√(2 + √p)) = -√(2 - √p)

となるもの存在する。

σ(√(2 + √p)^2) = 2 + σ(√p) = 2 - √pより、σ(√p) = -√p。

σ(√(2 - √p)^2) = 2 - σ(√p) = 2 + √pより、σ(√(2 - √p)) = √(2 + √p)。

よって、

σ(√(2 + √p)) = -√(2 - √p)

σσ(√(2 + √p)) = -√(2 + √p)

σσσ(√(2 + √p)) = √(2 - √p)

σσσσ(√(2 + √p)) = √(2 + √p)

なので、σの位数は4。[Q(X) : Q] = 4だからGal(Q(X)/Q)は4次の巡回群である

記事への反応 -
  • Q(√(2 + √p))がGalois拡大となる素数pをすべて求め、その時のGalois群を求めなさい。

    • X = √(2 + √p)とおくと、X^2 = 2 + √pだから、 Q(X)/Qは4次拡大で、XのQ上の共役は √(2 + √p), -√(2 + √p), √(2 - √p), -√(2 - √p) の4つ。p≧5のときは、2 - √p < 0だから√(2 - √p)はRに含まれ...

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