私が18歳のころ一度だけ見て、触った。
細身の人だったが、その部分だけ独立した別の生き物のようだった。
視覚的にはアンバランスであり、調和を欠いており、ゆえに心惹かれた。
その様子を自分で絵に描いてみたこともある。
でも、絵ではだめなんだ。
紙の上に描かれた巨根は、ヘンリー・ダーガーの描く「男根を有する少女」のように魅力的だが、どこまでいっても非現実。
あの不思議な魅力は、アンバランスなそれを見て触れた瞬間にいや増す。
その瞬間の幸福感を何にたとえたらよいだろうか。
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