■人の振り見て我が振り直せ
何故この言葉が今の世の中にまで諺として生き延びているのでしょうか
勿論、この言葉がある種のリアリティ、つまり実際性を持っていたからです
では、その実際性とは何か?
ところで、この言葉において、『振り』とは悪癖のことです
それにしても何故、この言葉においては、人の振り(悪癖)を見た時に、自分のことを省みるように言っているのでしょうか
それはつまり、悪癖が目に付くということが即ち、自分の悪癖を露呈しているのであるという前提があるからです
つまり、この諺においての実際性とは、他人の中に見出される悪癖とは、自分の悪癖そのものであるということなのです
それこそが、この諺における中心的なリアリティなのです
ツイートシェア