2011-06-18

村上春樹について

 彼の書く文章は往々にして読みやすく、ユーモアに満ちている

 つまり、彼の書く文章は往々にしてロクでもないものなのだ。読みやすさとユーモア、その二つさえあればロクでもない文章になるのには十分事足りる。あるいはこう言うこともできるだろう、世間のいわゆるロクでもない文章ではない文章というものは読みにくいし、ユーモアに欠けている。

 しかし、私が言いたいのはそういう面において、彼の文章が非常に洗練されているということである

 また、ロクでもない文章しか読まない大多数の人間にとって、彼の文章は読むに値するということなのだ

 貴方がトーマス・マンのトニオ・クレイゲルなどを読むことを日課にしていないのであれば、私は貴方に村上春樹の文章をおすすめする。

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