2011-01-08

http://anond.hatelabo.jp/20110107214632

ちょうど村上春樹インタビューを読んでいたので、引用してみたいと思う。

満員電車に乗って会社に行き激しく働くというのは喜ばしいことだ、とは彼らも思っていません。でも、そうしなければならないとは思っています。僕はそういった勤勉な日本人たちを愛しています。けれども同時に、もし彼らが戦争に行ったら、例えば中国に行ったら、たくさんの中国人を殺すでしょう。彼らはすごくすごく組織化されているかです。みんな勤勉なんですよ。

「彼らは危険だと?」

危険です。誰かが人を殺せと命令したら、彼らは殺すでしょう。僕はすごく彼らを愛してるんです。でも同時に恐い。それは……うん、ちょっとわかりません。まだわかりませんね。

「僕が役所や会社に勤めるのを拒んだとき、両親はすごくがっかりしました。急に僕が社会アウトサイダーになってしまたかです。そして当時アウトサイダーになるのはとても危険な、あやういことでした。そのころ日本経済はすごく強くて、システムの中にいさえすれば安全だったんです。誰もが、自分たちは一生安泰だと考えていました」。彼は笑う。「そしてもちろん、そんなことなかったと、いまでは誰もが知っています。

BMWや新しいコンピュータを手に入れれば幸せになれるし孤独でもなくなる、と今の日本人たちは教えられてきました。それは事実じゃありません。でも、このことについては真剣に語られないでました。だからみんな偽善と悲観に陥ってしまったんです。この新たな社会はあまりに大きく巨大に見えるので、どこから攻撃したらいいかもわからない、と言うのが問題なんです。けれども事態は動いていますけどね。

学校を出てそのままフリーターになる若者がたくさんいます。そのことにはいい面も悪い面もあるでしょうが、僕はいい面を見ています。それはまさに、自由になるチャンスなのです


都甲 幸治『偽アメリカ文学誕生』っていう本に書いてあるから興味があったら読んでみてね。

  • 春樹に悪意はないけど、こういう個人で自由をつかめる的な考え方って日本独特だよね。 アメリカの歴史みればわかるけど、自由は集団で勝ち取るものなんだよね。 どっかで勘違いした...

    • そりゃ日本の集団が自由を求めてないからだろ。

    • フェミニズムもそうだけど、集団が嫌いで市場に自由があると思い込んで、村上春樹みたいなごく一部を除いてほとんどは市場の奴隷になっちゃうというパターンだな。 村上春樹はフェ...

  • http://anond.hatelabo.jp/20110108130408 就活王のマネしたら駄目だろ常識的に・・・。 これ一行で纏めると「見聞色の覇気」と「武装色の覇気」を身につけろ、みたいな話じゃん。ムリ はい。...

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