うちの業界は珍しく正解のある仕事だ。なんで給料が安いのに辞めないの?とか
色々言われるが、物事を考えたくない自分は、安い給料でこき使われても
正解があるので、楽だ。ただ毎日試験勉強をするような気持ちになるので、それが
若干つらい。
で、最近の仕事のほとんどは正解がない。人が欲するものの方向性は一定ではない。
ある程度のスペックをのせ、見栄えが良ければ売れた商品も今じゃ売れない。
ただ目の前にある書類を処理すれば、金がもらえた時代は、昭和で終わった。
ところが今の学生の就活を見ると、「内定を取るためには」とか「こうやって
人事の気をひこう」だの、正解ばかりを求めるものばかり。そしてその類のセミナー
に参加して内定を取ろうという学生。受験の延長線上のように考えているように見える。
自分で考えるを放棄して、「正解をください」とだけ言う学生に、社会に出てから
仕事など勤まるとは思えない。
社会が厳しいという説教ではなくて、単なる事実として、そんな学生ばかり増えた結果が
今の日本の様々な状況なんだろうなと思う。
学生の擁護をするなら、ESだの、自己PRだの、SPIだの過剰な就職戦線を煽ってビジネス化した
リクルートは糞だと思う。こいつらのせいで、学生は学生時代に何か人と変わったことを
というか自由な発想を求めている学生は、今は日本じゃ就職しないのかなとは思ったりする。