2010-05-08

http://anond.hatelabo.jp/20100508114943

例えば「国連常任理事国のうち、中国以外は国連に加盟している」という文章は明らかに変に思える。

けど、論理学的には真だ。確かに中国以外の国は国連に加盟しているし、この文章では中国については言及していないので、論理学的にはこの文章は、中国国連に加盟しているともいないとも言っていない。

でも一般の会話や議論でそういう意図で話す/受け取る人がどれくらいいるだろうか? 普通は、その文章だと「国連常任理事国のうち、中国だけは国連に加盟していない」とも述べているように取るだろう。もちろん論理学ではその解釈は間違いなわけだけど、普通はそう取って当然。もちろん、自分がそういう解釈をされてしまう表現回避することはよい心掛けだけど、人にそれを強要するのは単なるウザい人だ。

「「国連常任理事国のうち、中国以外は国連に加盟している」という自然言語表現論理学的には真だ」というのは間違い。かかる自然言語表現は、論理学的には偽。

「「国連常任理事国のうち、中国以外は国連に加盟している」という論理表現論理学的には真だ」であれば正しい。

そもそも自然言語の「以外」は対象物を除外することまで意味に含んでいるので、論理学の「以外」とは意味が違う。別の単語。なので、論理学的な真偽を評価するには、それ以前にまず自然言語表現論理表現翻訳する必要がある。「国連常任理事国のうち、中国国連に加盟していない。中国を除く国連常任理事国国連に加盟している」。

数学の「倍」と漢語の「倍」が意味が違うのと同じ問題。「『人一倍の努力』って人並みじゃんwwww」と言っているのは、詭弁以前に単に言葉を知らないだけ。

両者は別の言語なので、言ってしまえば「掘った芋いじるな」と言われて「今は19時40分です」と答えるようなとんちんかん

まぁ、だから「一般の会話/議論を論理学的に解釈する人たち」が「ウザい人」なのは間違いとまでは言い切れないが、ウザイと言うより文盲と言った方が正確。

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