2006年から、将棋大賞に「名局賞」が制定された。文字通り、その年の最も素晴らしい対局に贈られる賞である。
羽生善治はこの名局賞を三年連続で受賞した。表彰されたのは、すべて羽生が負けた一局であった。
第35代横綱・双葉山の70連勝を阻止した安藝ノ海に、師である出羽海親方はこう言ったという。
米競馬に"Upset"(番狂わせ)という名前の競走馬がいた。
米競馬史上最強の一頭であるMan O' War(21戦20勝)に唯一土を付けた馬であり、この一勝とその馬名のみによって、今でも強く記憶されている。
野球の打撃"二冠王"のうち、最も稀な組み合わせは首位打者+本塁打王である(NPB史上11例、三冠王と同じ回数)。
この二冠を獲得できるくらいの打者なら、打点王も獲ってしまって当たり前だからである。
しかし王貞治はNPB史上ただひとり、この首位打者+本塁打王を3回獲得している。
直後の4番に長嶋茂雄が控えていながら、それでも敬遠され続けたがゆえの珍記録である。