http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/20100408/1270743572
こうした記事を見るたびに思うんだが、紙では無くなることでのデメリットへの記述無しで、大体手放しなんだよな。
iPhone関連の記事も似たような傾向にある。
紙と電子、一回通しで読むという行為において、特段の差が出るとは思えない。
むしろ、辞書機能との連動などが想定できる電子書籍の方が有利だろう。
ページへのメモ書きなどをネット上で共有したり、感想を掲示板のように閲覧可能にするなどして、違ったコミュニティを生めるかもしれない。
あと、検索機能なんかをあげる人もいる。
見たい情報をすぐに探せるというのだ。
けれどね、検索機能は自分が何を見たいのか知っていて、かつ一意に識別可能な情報も保持していないと使えない。
「google」が使いづらいと感じる人が多く分布するのは、検索キーワードを絞り込めない人なのだよね。
紙でよくやる、ざっと流しながら探す、と言う行為がどれだけやりづらいか、あまり触れる人はいない。
「iPod」だって、忘れてしまった曲を「なんとなく状況から検索」するのには向かない。
絞込みから外れた曲は、視界から消えてしまうからだ。
フォルダは勝手に分類されてしまうし、「iTunes」上では階層的な管理も難しい。
あれは簡単な事を簡単にやるだけのものなのだ。