「気づく瞳」「気づかない瞳」 - G.A.W.
http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20100110/1263135584
周りを良く見渡してる、というのは一人の作業量が多い仕事において最低条件かもしれない。
でも情報が入ってきていても、それを脳内で適切に処理して行動に移せるかは少し別かも。
調理まである程度のことは教わった。
人件費を抑えるために一人の作業量が多い仕事場なのは牛丼チェーンもコンビニと同じで、
キッチン内の作業が沢山ある一方でいつ流れ込んでくるか分からないお客さんへの接客も蔑ろにできないから、
とにかく初めから「○秒に一度は客席を見る」と仕込まれた。
マニュアルにもあったかな。
幸か不幸か来店の多い店舗だったのでそうせざるを得ず、
それ自体はすぐに無意識にできるようになった。
そして急な大量来客以外は余裕をもってこなせるようになった。
けど、その突然の大量来客が起こった時。
それまで指摘されたことなかったけど、元々パニクりやすいところがあったのか、
状況が一応視界に入っていても一瞬頭が真っ白になってしまうことが最後まであった。
(繁忙時では1、2秒の躊躇さえチーム全体の足手まといになる)。
でもこれって、入店したばかりでもそうならない人もいるんだよね。
当然の如く、そういう人は昇格が早いことが多い(調理があまりに下手だと少し手間取るかもしれないけど)。
私がいた店舗では性別や年齢に関係なくそういうタイプの人がいて、
彼らは主婦や育児(小学生以上ではあるけど)と並行して沢山入ってる人や、
小さな頃からよく家事を手伝ってるような人たちで、
優先順位をつけることに慣れていて、
咄嗟のことでも即座に判断できるぐらい慣れている人たちなんだろうと思った。
ということで、パニクる以前に状況が見えていなかったら話にならないわけだけど、
その次にももう一点壁があるんじゃないかなと。
まあ、完璧に状況を判断できているならパニくることなんてない筈だというご意見もあるかもしれませんが、
私の場合はケースバイケースとマニュアルが併存する世界というのが苦手なので、
その判断がつけられない、とやはり咄嗟の判断能力の問題なんだと思う。
ちなみに、これは偶然なんだろうけど、
経済的に社会的上位層に入らない家庭出身の人(貧困層ではないけど四年生私大は無理という家)ばかりで、
みんな小さな頃から両親が一生懸命働いている姿を目にしている人たちだった。
私ともう一人のちょっと鈍いタイプ二人は両方とも経済的に余裕がある家でマターリ育っていて、
私に関してはバイト以前は「効率」だとか「テキパキ」とかを意識したことがなかったので、