広告批評No.333 2009.1月号 特集「テレビのこれから」
より一部転載
Q1 いまのテレビの姿(状況)をどう感じていらっしゃいますか。
Q2 日本のテレビ放送史上で、「これが私のベスト3」と思われるものを「報道系」と「バラエティ系」「ドラマ(映画)・アニメ系」のそれぞれについてあげてください。
Q3 デジタル化やウェブの連動によって、テレビに可能性が生まれるとすればそれは具体的にはどういうものでしょう?
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P66
64年生まれ。「ぴったんこカン・カン」「うたばん」をはじめ、数々のヒット番組をプロデゥース。現在は「NoTV?ButTBS」キャンペーンなども手がける。
1
テレビの可能性を語る事がそもそも時代遅れになっている。テレビを観なくなったと語る事で時代に敏感な人間であるかのような優位を感じてしまってるのではないか。しかし、テレビを創ってきたのはテレビの制作者だけだろうか? それはちょっと議論の余地がある。テレビを観る人々の思いも確実にのっている。それぞれの時代の空気をテレビが吸収して、成長してきたのだ。そこに限界が来ているとは思わない。ズレが出ているだけだと思う。制作者達は必死にそのズレを修正すべきだと思う。まだまだ可能性のあるメディアだと確信している。
2
【報道系】
「ニュースステーション」 (テレビ朝日/85年)
【バラエティ系】
「8時だヨ!全員集合」(TBS/69年)
「天才・たけしの元気が出るテレビ=」(日本テレビ/85年)
テレビの前に釘付けになった番組、テレビの前で熟狂した番組、そんな番組を選びました。そういう意味でジャンルは関係ないと思います。
3
そもそもテレビの可能性を語るよりソフト(番組)をどれだけ豊かなものにしてゆくかが大切です。ソフトをどこに出そうが、良いソフトは永遠に観てもらえるはずです。番組(ソフト)とはそんなに容易いものではない。それは通信の側の人々こそが、知っているはずです。ただ、デジタル化やウェブとの連動で観る人の求める空気を制作者が感じ取れるようになれば、より良いソフトを創ってゆける助けになるとは思います。
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