2009-12-23

自分世界で一人の表現者と思えば社会復帰できる

私はかつてひきこもりであった。しかし今は違う。いかにしてひきこもりになり、そして抜け出せたのか総括する。


・第1段階

社会や他人をまったく信用しなくなった。一般論常識無意味さを知った。自分認識を信じるようになった。他人にどう思われようが気にしなくなった。虚無妄想的・達観的ではあるが平静・精神安定を得た。

・第2段階

自分を表現者だと思った。自分にしか産めない作品がある。だから自分はどんな目にあっても生きる価値があると思った。

ひきこもり長期化

自分は他に類がない・夢はいつか叶う、などと本質主義に染まり、それを心の支え・希望言い訳・口実にして連日ゲーム読書に明け暮れるという怠惰で無為な生活が何年も続いた。

・第3段階(ここ2年)

閉塞状況を変えたきっかけはネットだった。自作に自信を持ち自分押し出していった。何があっても筆名は変えず、過去作品も自サイトも削除しなかった。それが自分の退路を断った。あちこちのサイト人間関係を持つようになり、オフラインイベントにも出席する意欲を持った。また明日のジョーを読み自分自分に取るべき対応を知った。簡単なバイトを試す時期だと思った。折は年末でちょうど短期・短時間労働バイトがあった。

・第4段階(現在

短期のバイトは終了し、続いて朝刊配達をはじめた。肉体労働・単純作業である面と上司や同僚との相互フォローが必要な面とがあり、リハビリに適している。金銭的余裕も出て行動範囲も広がった。オフラインイベントに月例で参加している。すでに顔も本名も住所電話番号も何人かに知られている。社会性皆無なひきこもりでも自立自活した社会人でもない、宙吊り状態にある。

・備考

自分が元ひきこもり、そして現すねかじりであることはネット上でもオフラインでも告白していない。一般的社会人ではないようだとは疑われているが、それについて訊かれたことはない。かといって堂々ともできない。不登校ひきこもりというラベルすら失い、ますます自分の存在と進路が正体不明になりつつある。

・総括:全体的にふり返って

夢や慰めで瞬間楽になっても解決へは向かわない。それらが上手く流れれば悪循環環境・閉塞的マインド好転することもありうる、という程度だ。結局ひきこもり脱出のベクトルに乗れるかは小さな運の連鎖・星の巡り次第だという所感だ。

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