世界一の技術力を持つ日本半導体産業が、なんで(IBMはともかく)サムスンなんぞに敗北したのか考えたことないのかな。
実は、日本企業は、世界一の技術力を持ってるからサムスンみたいな二流国発の優良企業には勝てないんだ。
「ハイスペックでそこそこ安価」というこれまで成功してきた方向性に固執して、
今の市場で求められてる「そこそこのスペックで激安」という方向性に舵を切れない。
世界一の技術力を持ってる日本の研究・開発チームは、金にならない「新技術」「高性能」にばかり意識が行ってる。
製造部門が世界一の技術力を持ってるのに甘えて、コスト削減・歩留まりの向上なんかを、現場の連中に押しつけてる。
一方、サムスンとか二流国発の企業では、現場が貧弱なんでそんな「贅沢」は許されない。
製品開発の時点で、工場の能力に合わせた単純・簡素な作りにしておかないと、製造段階が悲惨なことになる。
彼らは日本企業のように無駄なスペック競争に狂奔する能力を持たない。ゆえに日本企業のように技術力の浪費をしない。
中国等の途上国に製造現場を移すと、この差異はもっと大きな問題として日本企業にのしかかる。
これまで現場の技術力が信用できるという前提で製品開発をしてきた人たちと、
「工場はアテにならない」という(日本以外では当たり前の)現実と向き合っていた人たち。
中国で成功するのはどっちかな?
日本企業は世界一の技術力を持つ研究・開発チームと、世界一の技術力を持つ工場のおかげで、
この分野でも、性能よりコストパフォーマンスじゃね? という動きが出てますね。
ロケットがらみの記事にあったのだが、科学技術庁はある分野で一位であることに無闇にこだわるらしくて、目的に応じた適切な技術への投資が行わないというようなことが書いてあっ...
世界一の技術力を持つ日本半導体産業が、なんで(IBMはともかく)サムスンなんぞに敗北したのか考えたことないのかな。 実は、日本企業は、世界一の技術力を持ってるからサムス...
日本で開発・製造する時点で人件費や設備に圧倒的に金かかるんだよ。 コストパフォーマンスじゃ全然戦えないから、技術力で差別化するしかない。
別に科学技術庁に限った話じゃないよ。 F-22欲しい! とか、誉で2000馬力! とか、軍事関係だってそういうスペック厨な話はいくらでもある。 だいたい、このスペック厨は日本の技...
残念ながら、スパコンに対する理系の過剰反応そのものが日本のレベルの低さを表してるんだよな。
そりゃ増田やはてなで書いている「研究者」が一流なわけないからなw