2009-11-17

恩師からの手紙の話

今夜私は死について考えている。

きっかけは最近もらった恩師からの手紙だ。

手紙に「死にたい」とか書いてあったわけじゃないけど

なんだか「死」の匂いがほのかにただよっていたのだ。

その人は人の中に入って行けなかった高校時代

私の居場所になってくれて

さらに詩を読む楽しさを教えてくれた人でした。

夏に久しぶりにあって色々話したんだけど、

「なんで私はこの人と同世代に生まれなかったんだろう」

と猛烈に思った。

恩師はもうすでに定年退職して何年か経っているお歳。

8年ぶりくらいの再開でフィーリングが合うこともあり

時間くらいがあっという間に過ぎた。

それで帰り際に挨拶をしたのだけど、

それが「お体に気をつけて、元気でね」みたいな。

私としてはまた会いたかったし

「それではまた」

って行ったんだけど…。

ちょっと「あれ?」って。

でもその違和感がこの前受け取った手紙からも感じられた。

「もうすぐ新しい年ですね。」

「大そうじも始めないと。」

「本は、数年前から少しづつ手放していっています。

置いておきたい物だけにしようと思って。

でも選ぶのが大変で。」

まだ60代じゃないですか、先生

長生きしてくださいよ…。

それとも定年後の人生の先輩たちは

こんな風に日々考えて過ごしているんだろうか。

40歳下の私には実感としてよくわからない「死」を

より目の前にあるものとして見てるんだろうか。

でもそっか。

うちの祖父母も毎日のように

「あと2、3年生きれれば万々歳」

とか言ってるな。

私も口に出しては言わないけど

いつ死んでもおかしくない年齢ではあると

思ってたっけなぁ。

そっかぁ…。

本当に、あと40年。

少なくとも30年早く生まれてればなぁ…。

残念。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん