2009-11-11

無料化するなら首都高

世論の猛反対を受けている「高速無料化」だが、

首都高阪神高速無料化しない」らしい。

これって、妥当なの?

高速無料化の「社会的メリット」は、

一般道路を選択しているドライバー高速道路に誘導することで、

 一般道渋滞を緩和し、CO2排出も減らす」ということだろう。

(「道路建設財源となる通行料を、根っこから絶つことで、ムダ道路建設抑制

 というメリットは、とりあえず脇に置いておく)

一方で、「社会的デメリット」は

「今まで外出しなかった人がクルマで外出するようになることで、

 渋滞が悪化しCO2も増える」

「今まで鉄道バスを選択していた人がクルマシフトするようになって、

 渋滞が悪化しCO2も増える。(鉄道バス経営も悪化する)」

ということに尽きる。

で、首都圏と、四国のような地方を比較して考えた場合、

首都圏の場合は、高速を無料化したからといって、クルマの通行量が

即比例して増えるわけではない。

首都圏の場合、「駐車場の確保」という問題もあるので、

仮に高速代がタダになっても、都心とかで1日2,000円も駐車場料金を取られるなら、

電車で行動した方が経済的になる。

つまり、「首都高の場合、社会的デメリットの発生懸念は少ない」のである。

むしろ、一般道からの首都高への切替によって、トータルでは渋滞緩和&CO2削減の

メリットが発生する、と考えられる。

他方、地方の場合、駐車場負担がほぼゼロであるため、高速料金廃止は、

そのまま鉄道との費用逆転に繋がる。

案の定、JR四国は深刻な経営難に陥っている。

つまり、「首都高阪神高速)こそ無料化すべき」なのである。

ただ、首都高阪神高速)だけを無料化すれば「都市優遇政策だ」と

地方が反発するのは必至であるから、同時に地方圏の公共交通機関

支援補助を行うことによって、地域的バランスを取るべきだ。

要は「都市部道路無料サービスを行い」「地方圏は鉄道バス割引サービスを行う」

のが「正」である。

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