2009-09-26

http://anond.hatelabo.jp/20090926004803

http://anond.hatelabo.jp/20090926004803

それも「遺族」という「当事者でない第三者」の感情を加味して、

決定するのはおかしい。

民事裁判であれば、遺族の物理経済逸失利益とか客観的に計測できるから、

それを補填するために、議論の対象とすることはありだろう。


主観的であれ損害は損害。

カネの様に定量化出来なくても裁判所は軽重を判断する。

同じ顔の傷でも男子と女子で被害感情に軽重があるのは自明だし、精神的苦痛に対する慰謝料請求だって主観の問題。

それでも裁判所は軽重を判断しているし、判断するなという国民はいないだろう。

無論自然科学ではないので裁判官主観で判断することになるが、その背後には国民最大公約数価値観が存在する。

それに基づく判断であれば、社会との関係で客観的と言える。

なお、そもそも論で言えば遺族どころか被害者当事者ではない。

当事者検察官被告人。ここがよく勘違いされる。

悲しむ人がいたら死刑。いなかったら無罪放免

遺族のいない人は殺され損か?

被害者間の平等は刑法の関心外。

刑法は、被害者間の平等ではなく、犯罪者の平等を目的としている。

100の被害を出せば100の刑を、200の刑なら200の刑を与える。

友人であれ遺族であれ、悲しむ人間が多ければ多いほど被害は大きいのだから、与える刑罰が大きくなるのは当然。


なお、被害者間の平等は民事で解決する。

ところが、この場合も遺族はそれぞれ慰謝料請求できるので、額は遺族の悲しみに比例する。

結局、民事でも刑事でも遺族の被害感情は必ず影響するし、これは至極当然だと思う。

記事への反応 -
  • 生命保険会社が加入者の補償額を算定するときには 「本人の逸失賃金」と「遺族の経済的精神的逸失利益」をもとにする。 「精神的損失」については最近含められたという。確か2億円...

    • http://anond.hatelabo.jp/20090923194020 「生き物」としては、みんな平等だけど、「社会的動物」としては、愛されている(というか、他人が必要とされている人間)はより価値が高い。 例えば、...

      • いや、おかしいだろ。 同じ動機で同じ様態で人殺しても、 相手の他者からの愛され方によって、受ける制裁の度合いが違うって、公平性に反するだろ。 なんで処罰を決めるのに第三者...

        • 他人の利益を害するから処罰される、というのが刑法の根源にある考え方。 人を殺すともちろん殺人罪だけど、愛されてる人を殺せば、誰かが心情を害される。 つまり、利益を害する度...

          • おかしい。 「感情」は同じ状況同じ条件でも、人によって時期によって異なる。 客観的な行為に対する評価を、 主観的な感情、 それも「遺族」という「当事者でない第三者」の感情...

            • http://anond.hatelabo.jp/20090926004803 それも「遺族」という「当事者でない第三者」の感情を加味して、 決定するのはおかしい。 民事裁判であれば、遺族の物理的経済的逸失利益と...

            • 誰かに精神的被害を与えるのも犯罪なんだから、殺人の直接的被害者でない遺族も犯罪の被害者では?殺人犯は殺人以外の罪を犯していてもその罪を罰するべきでないというのはおかし...

          • その愛され度合いを除いて、まったく同じ条件であれば、その通りだろうな。 犯罪の行為態様や、被告人の犯罪後の態度などといった条件が。 ただ、そういった応報感情ってのは、あく...

        • なんで処罰を決めるのに第三者の感情が反映されるのだ。 そもそも法律とか社会のルール自体がほとんどは加害者でも被害者でもない第三者である一般市民の感情にもとづいて決めた...

          • あなたのいう「第三者の感情」というのは抽象的な一般国民の「一般意志」のことで、 私がいう「第三者の感情」というのは、被害者に近しいというだけの、 当事者でない人間の個人的...

            • http://anond.hatelabo.jp/20090925004617 遺族が望めば死刑、遺族が望まなければ懲役、 殺したのが高所得者なら有罪、浮浪者なら無罪、 実際には「情状酌量の余地」というのがあるわけでし...

              • 情状酌量は加害者と被害者(遺族ではない)との関係性だけで決められるものであって、 被害者と加害者との関係とは無関係なところでの、被害者の社会的評価によって量刑が左右され...

            • あなたのいう「第三者の感情」というのは抽象的な一般国民の「一般意志」のことで、 私がいう「第三者の感情」というのは、被害者に近しいというだけの、 当事者でない人間の個...

              • つまり遺族だけなら考慮しなくていいが、多くの国民がもっと重い罰にしろという感情を持ってる場合ならおkということ? 殺人や全裸がいけないという「社会規範」は人間一般の...

    • いや、まさに指摘のとおりで、この社会は「他人に愛され望まれている人間ほど価値が高い」と、「はっきりテーゼにして明快に示して」いると思うんだけど? どの辺が明快でないの...

      • それが唯一絶対の基準ではないことは分かる。 だけど補償額とか刑罰とか、本人の人生にとって重大なことが、 その基準によって決定されるんだよ。 また、こういった基準を示すこ...

        • その答で、あなたが真面目に考え、答えてくれてることはよく分かる。だからこそ、あなたは自分の進む道がどこに向かっているかについて、冷静に分析し考えるべきだと、私は思う。 ...

          • 社会が便宜上の都合で個人の生を左右すること これには異論はないよ。 だってそれが社会と言うか国家の役割だし、 一私人がそれをやってはいけないから、国家にゆだねたんだろ。 ...

      • 憲法に「法の下の平等」が謳われているな。 すべての人は抽象的な「人」として、等価である、と。 Aさんが享受すべき人権はBさんも享受すべきであると。 有する属性によって、刑罰そ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん