2009-04-07

同情はするけどね

http://www.famitsu.com/blog/jamzy/2009/04/tov_0406.html

事情を知らん人のための概略
  1. マイクロソフト次世代ゲーム機Xbox360」でバンダイナムコの人気RPGシリーズ最新作「テイルズオブヴェスペリア(TOV)」が2008年8月に発売。
  2. リンク先の「ジャム爺」なるXbox360エバンジェリストがこれを積極的に取り上げアピール。
  3. メーカーサイド人間も頻繁に登場し、二人三脚状態で盛り上がる。
  4. 発売から半年余り経った先週、様々な要素を追加したPS3版が発売される事が判明。
  5. ↑上記リンク先のような事態に。

こんな感じか。

まあ、ソフトの評価そのものは悪い話を聞かないとはいえ、ハードハードなだけに売り上げ面では「惨敗」だったんだよね。

あと、TOV公式サイトで(当時未発表のはずの)「PS3カテゴリが何かの間違いで表示されてしまったり決算資料でもTOVハードが「Xbox360PS3」と一時期表示されていたのを慌てて修正したりと、それとなくPS3版を匂わせる出来事はあるにはあった。

さらに、360版の本編中にて、PS3版のみに登場するキャラクター存在をほのめかす演出があるなど、かなり早い段階から開発が始まっていたのは間違いないだろう。リンク先でも触れられているが、360独占を意味する「ONLY ON XBOX360」のマークパッケージになかったしね。

何がいけなかったのか?

とりあえずゲーム雑誌に身を置く彼は、いずれ「PS3版」が登場する事をある程度予期してしかるべきだった。前述のような出来事や、開発サイド人間と直接コンタクト出来る立場にあったのだから、こういう事がいずれ起こる事を前提に活動すべきだったように思う。あたかも360TOVが不可分のように錯覚していた事が、今の状況の根っこにあるんじゃないかな。

もう一つとしては、メーカーサイド人間360の味方ではなく、自分ソフトの味方であるという認識が欠落していたんじゃないだろうか。メーカーサイド人達360を応援するためにTOV制作したわけではない、という当たり前の事実を、彼はどこかに置き忘れていたような気がする。下世話な表現をするなら、風俗嬢相手に「あいつは俺に惚れてる!」と入れあげてしまうような、そんな感じ。メーカーサイドからしてみれば、一本でも多く売るために利用出来るものは何でも利用するというスタンスで彼につきあってただけなんだよね。「メタルギアソリッド4」の小島秀夫しかり、「龍が如く3」の名越稔洋しかり。

まあ、ちょっと純粋過ぎたというか、入れ込みすぎたというか、そういう事なんだろう。なのであんまり彼だけを責めてやるなよと。

  • Xbox360持ってる人の多くはPS3を持ってる(か、そもそも買う予定だった)人だと思われるので、 実際上はバンナムの信頼度がまたがくっと下がっただけだな PS3だから360版より成功するか...

  • メーカーサイドからしてみれば、一本でも多く売るために利用出来るものは何でも利用するというスタンスで彼につきあってただけなんだよね。「メタルギアソリッド4」の小島秀夫し...

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