■ http://anond.hatelabo.jp/20090401235551

まず、それは最初の学生時代の話はれっきとした悪質な「いじめ」です。

で、次に「でもそれってあなたも悪いんじゃ」と言われてしまうのは、今のこのエントリもそうだけど、「あなたに余りに隙がない話」だからです。普通に考えて、このエントリ、「空気が読めない人の話」ではなく「悪質ないじめにあい、その上周囲にそれを打ち明けたらセカンドレイプ的な事をされた。しかもじゃあどうすれば？と聞いたら逆ギレされた」という話です。多分それは皆が分かっていることです。見事なまでにあなたには非が無い。いじめは完璧に悪質でタチが悪いし、そんないじめを受けましたと告白したあなたに対する周囲の仕打ちも完全に悪です。

で、これは、言うのは酷なんだけども、ある人にとっては、この「完全に隙のない被害者っぷりな話」がムカつくことがあるのです。そういう人の心理は下種ですが、理解できないこともありません。要するにそこまで完全に隙がなく被害者な話をされると、もうこちらが言うことは決まってしまうのです。「それってあなた悪くないよ！悪いのは苛めたほうに決まってる！」です。普通に考えてその台詞になってしまいます。それが、ある種の人にとっては「言わされてる感」「誘い受け（801的な意味じゃなく）なんじゃないの。慰めてほしいがゆえに言ってるんでしょ」を感じさせ、不快感を感じ、あえて「あなたの思ってる通り「あなたは悪くないよ」なんて言ってあげないからｗ」と言わんばかりにもっともらしい言葉でもってして、あなたを侮辱しにかかるわけです。あなたがそれを嫌がるだろうことを分かって。

人って結構、完全に慰め役にまわるのって嫌なんですよね。「私ってサバサバしてるじゃない？」ってタイプが嫌がられるのは、明らかに「そうだよねーサバサバしててカッコイイよね」みたいな褒めの言葉を望んでることがありありと分かるからです。そういう、「言葉を望まれている」ときに「そのまま望まれた言葉を言う」のを、人ってのは大抵嫌がります。

あまりに完璧に隙がなく、またあなたの場合「だから絶対相手が悪いよねー！」という感情的な言葉も無いため全く非のつけどころがないわけです。淡々と語っている。相当辛かったろうに、全くこたえた様子もなく淡々と語っている。

逆説的ですが、本当に酷なことですが、だからこそあなたは人にムカつかれるのです。そういった完璧すぎる、どこか人離れした様が、人をムカっとさせ、ちょっとこいついじってやろうか、ちょっとこいつに敢えて辛辣な言葉かけてやろうか、って気になるのです。淡々と、傷ついてませんって顔で平気そうに語っているから、余計他者は「傷つけてやる」と思うのです。（淡々としていて、反抗してきそうにないこともまた、一因）

ですから「あなたも悪いんじゃないの？」という類の言葉を、まともに受け取ってはいけません。それには意味はありません。ただあなたがそういわれたら傷つくだろうな、と思って言っているだけです。あなたはそう言われても「何それ？！いじめられた私が悪いって？はぁ？！いじめるほうが悪いに決まってるじゃん」とか、「え、何それ…酷くない？引いたわー…今のないわー」とかそういう事を言わなかったんじゃないですか？そのまま真面目に冷静に一つの意見として受け止めたんじゃないですか？「そうかぁ…確かに、そうかもしれない」とか。

酷ですけど、だから相手はまた怒るのですよ。本当に勝手で愚かな話ですけど。それで「知らないよ！そんなこと自分で考えたら！」「そんなこといまさらいってんの！？」「甘えてる！」と余計声を荒げるのですよ。相手が期待してるのはあなたが泣いたり、「え、でもそこまで私酷いかなぁ！？」とか、『冷静を装ってるあなたが本心をつい出してしまう』（実際に装ってるのだ、といってるのではないです）的なハプニングです。多分それをしたら、相手は満足して少し手を緩めます。「ごめんね、泣かせるつもりじゃなかったんだけど…実際あなたも辛かったと思う。でも、それだけじゃないと思うってことを言いたかっただけで…ごめんね。辛かったよね」とか言い出したりします。もっと酷い人なら、余計得意げに調子付き、「ほらぁ、そこで泣くからウザいっていわれるんだよ」とか言いますが。

というか、こんな事を書きながら、実際自分もあなたのエントリを読んで一番最初に思った事は、「いや、君、自分は悪くないってことを本当は分かっているんだろう？分かっているのに敢えて書かず、悪くないって言ってもらいたがってるんじゃ？」ってことでした。

下種ですね。本当に下種なのです。

弱っていて、反抗してきそうにない奴を見つけると、結構、ちょっと言葉で苛めたくなるのです。

淡々としていて全然こたえてなさそうな奴を見つけると、「生意気」と感じて、泣くまで苛めたくなるのです。

勿論ガチで暴力に訴えたりするレベルの人はそういません。でも今回くらいの、説教の皮を被った言葉のイジメくらいは、結構多くの人がしますし、できます。集団なら尚更です。そもそも彼らはそういうことを無意識でやっていたりするので、本当に説教してるつもりのことすらあります。

こんな事を書きながら自分はまだ、うっすらどこか、本当は自分が今書いているようなことなんてあなたはとっくに自分でお見通しなんじゃないのか？という気がしていますよ。要するにそれほど悪い側が明らかな話なのです。あなたが自分で分かっていないはずはないだろうと思うような。でももしかしたら昔からそういわれ続けて本当に分かっていない、人なのかもしれない。そうだとすると物凄くこれは辛い話です（だからこそ話し手が受け止めきれない、それゆえ「本当にそんなことがあったのか」という方向に走る、等という場合もあると思います）。とりあえず後者である可能性がある以上それにかけて言ってみました。下種で申し訳ありません。

もし別に辛いとか感じたことがないのなら余計なお世話なんですが、あなたは「辛い！悲しい！」とか叫んだほうがいいと思います。

※はてブを見ての追記

①「辛い！悲しい！」とか叫んだほうがいいと思う、というのは、他人に対して「私辛いのよ」とかいったほうがいい、という意味ではありません。どちらかというと、自分に対しての話です。「叫んだほうがいい」というのは、あなたの精神的にそのほうがよいのでは、それだけ冷静なのは、逆に抑圧したものを感じるので解放するのもよいのでは、的な意味であり、周囲に対する対処法としての話ではありません。（分かりにくかったですね。蛇足でした。）

②また、ここでは、敢えて「どうしてそうなるか」という理由だけに絞って書きました。

別に、苛める心を正当化したわけではありませんし、「だから、ヘラヘラ笑ってろ」という事を言っているのでもありません。

寧ろその辺の事、「ではどうすればいいか？」という対処法については、書かないようにしたのです。

その理由は、正直自分でも分からない、これといっていい対処法が思い浮かばないからです。下手なことを言っていじめを加速させるわけにもいかないので、単に理由だけ述べました。そこから何を導き出すかは、増田さんたちの勝手です。「じゃあヘラヘラしていればいいんですね」という結論に至るのも勝手ですが、少なくとも、自分は別にそういうつもりで書いたわけではないということです。「じゃあどうすればいいのか」については自分も分からないので教えて欲しいほどです。

Permalink | 記事への反応(8) | 03:34

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