「新郎新婦は同じ会社の営業と受付嬢として出会い、同じミスチルのファンだったことで意気投合し…」
という恋愛のやり方にものすごく違和感を覚えるのは自分がネット中毒だからであって、一般的にはごくありがちなパターンなんだろうな。
会社で出会う、ってところはまあいい。狭い箱の中で一緒に仕事してたらそりゃ恋することもあるだろう。問題は「同じミスチルのファンだった」ってところ。
え? その程度で意気投合しちゃうの?
だってミスチルファンって何十万人いるんだよ?
その何十万人の中には、もっと気の合う人が何万人もいるかもしれないのに、どうしてその可能性を考えもせずに、一番お手軽な出会いにコロっと運命を感じちゃえるの?
音楽や趣味の話ならまだ良い。時には「同じ北海道出身だったことで意気投合し…」ってパターンもある。
全く意味が分からない。北海道広すぎだし。都道府県と、その人の魅力に何の関係があるんだ。こういう人って、同じ血液型だったり同じ星座だったりするだけでも意気投合しちゃうんだろうか。
要するに、インターネットのない狭い世の中では、その程度の一致であっさり運命感じて燃え上がれる人じゃないと、恋なんて出来ないんだろうな。
俺だったら、ミスチル好きの彼女が欲しければ、ミスチルファンの集まるオフ会に行く。
そこには、ミスチル好きの独身女性が何十人もいるはずだ。その何十人の中から、更に同じ曲が好きな人とか、性格の合う人、顔やファッションが好みの人を捜すことが出来る。ネットのない世界よりも、もっと理想的な相手と出会うことができる。だから、学校や会社の人には全然興味を抱けない。
それは、ある意味不幸なことなのかもしれない。
自分が選ばれる確率も著しく下がってる、ってことを考えるべきだな。 ローカルな競争で勝ちあがればいいネットなしの出会いのほうが楽だろ。