難しいでしょうね。今の大手SIerは、単価の高い上流にほとんどシフトしています。それだけなら、別に問題はないのですが、新人にプログラミングなどを経験させずに、いきなり設計をさせることが多い。
大手企業が上流工程のみを行い、実際の製造は二次受け三次受けが行うというのはIT企業とよばれるゼネコン組織の中にいる人ならだれでも実際に見てきてるはず。
最近これ以上にまずいのが、中小企業までもが上流工程のみを行うようになってきた事。
いままで間引きされた金額で受注していた中小企業がエンドユーザから直接受注し、上流工程のみを自社でおこなって製造を中国や韓国といった国外へ投げはじめている。
大手企業ではプログラミング経験のないSE/PMが問題となっているが、中小企業が上流工程を行なった場合問題となるのがノウハウや経験のない企業が上流工程を行う事である。
現場でプログラミング経験があってもSEやPMの経験がない人が外国の人を使って開発を行なっているのを最近よく見る。
工数の見積りなどもあくまで自分の技術力を基準に見積るため中には大手の見積りと数倍の差が出る事もめずらしくない。
そして極めて差が出る部分としては設計書があげられる。
某大手SI企業ではソースレビューはないのに設計書レビューは週一で行うと言われているが、中小企業の作成する設計書は開発の際には役にたたない内容の薄いものが多い。
大手企業の主導するプロジェクトは設計書が正しくソースが間違っているが中小企業のプロジェクトではソースが正しく設計書が間違っているのだ。
大手の搾取をなくせとIT土方と言われる人たちは叫んでいるが、実際にその人達が上流工程を行えるのかといえばそうでもないのが現状だ