2008-12-19

熟年離婚について考えてみた

よく、熟年離婚すると女は男の退職金もらってうまうまーとか書いてあるんだが、本当にそうなのか考えてみた。長文失礼。

年齢

まず、平均年齢の統計を調べた。

 
平均寿命 79.00歳 85.81歳 6.81歳
平均結婚年齢 31.70歳 29.40歳 2.30歳

男の定年を60歳として、その後の人生を考えてみた。

 
結婚後の人生 47.30年 56.41年 9.11
男定年時年齢 60.00歳 57.70歳
男定年時年齢 19.00年 28.11年

60歳で離婚すると仮定すると、結婚生活は28.3年。男が死んでからも10年近く女は生きている。

収入

定年退職のときに支払われた退職金(一時金+年金現価)の平均は、35年以上勤務し定年退職を迎えた場合

大学卒(管理・事務・技術職) 2,612万円
高校卒(管理・事務・技術職) 2,339万円
高校卒(現業職)       1,764万円

まぁ平均して約2200万円とする。半分にすると、男1100万円、女1100万円。男は離婚時、女に1100万円払うとする。

年金は17年4月以前の離婚の場合、男は100%、女は0%。それ以降なら、最大で女は50%もらえる。

支出

出費は、家が残る場合と出る場合で家賃分として5万円の差が出たとする。

  家に残る側家を出る側
出費(月額) 5.0万円  10.0万円
出費(年額) 60.0万円 120.0万円

出費(年額)×余生(年)をすると、

  家に残る側 家を出る側
  男   1,140.0万円2,280.0万円
  女   1,686.6万円3,373.2万円

これらから退職金である1100万円を引く。

  家に残る側 家を出る側
  男    40.0万円 1,180.0万円
  女    586.6万円 2,273.2万円

結論

家を出た側が損。

というのはあくまで平均であって、各家庭・離婚事由によって全く異なる。

身近な例で女が貧困状態にあるのがなぜかと思ったら、17年4月以前の離婚かつ家を出たからだとわかった。

あとこれは金銭面でしか見ていないが、子供と会えるかどうかなども重要な決定事項。

大半は母親子供がついていくため、その後父親が子供と会えるかは父親の人望次第だろう。

(熟年なら父親と会いたいかぐらい自分で判断できる年になっていると考えられるため)

Source

 平均年齢(厚生労働省) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life06/index.html

 結婚平均年齢(厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin06/index.html

 退職金 厚生労働省統計データベースシステム30 http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/youran/indexyr_e.html

というのをなぜ考えたかというと

俺のかーちゃんが心配だからだ。不謹慎かもしれんが、余生どれだけ金かかるのか気になった。

熟年離婚して逃げるように家を出たが、もらった慰謝料は300万ぽっち。退職金は無いし、年金ももらえない。

かーちゃんは離婚時にちょうど更年期障害も重なって、あれはもう鬱になって自殺したくなるらしい。

子供はみんな外に出てて1人だし、車も使えなくなるし、精神的にも肉体的にも疲れきっていた。

俺も助けたいのは山々だが、学生時代奨学金返済額が何百万とあるのを返済中だし、

俺には大切なパートナーがいるから、そちらに迷惑はかけられない。借金持ちなのに一緒にいてくれるだけでも感謝してるんだ。

同居はかーちゃんが嫌がる(邪魔者になりたくないんだろう)し、どうしたらいいかわからん。実際母子家庭は貧困率が高いとWikipediaも言っていた。

離婚なんて男女どっちも(子供も!)良い思いするもんじゃない。これだけは言えると思った。

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