それだけにもったいない気がしてなりません。以下、順を追ってご説明します。
「思われてならない」「思う」のように主観的な記述に終始しており、事実に基づいた客観性を充分に有していません。すでにブックマークコメントでも指摘があるとおり、
と主張するのであれば、「増田内での何月何日のどの記事にこのような記述があるが……」と引用することで、記述された内容に基づいた、より客観的な記述が可能になります。逆にこれを怠ると、「この人は自分の主観――悪く言えば思い込み――でものを言っている」と看做され、あなたの主張の「通じやすさ」を著しく損なう恐れがあります(事実と意見の区別がついていないよりは、ずっとよいのですが)
この言説が、
「ニセ化学批判者は現代科学こそがすべてであると思っているが、現代科学は万能ではない」
という言説に酷似しているように思います。特に、ならばどのようなものが妥当であるのか、を具体的に示していないという点で。「数学的論理性のみが論理性ではない」という命題は、数学的論理性以外の論理性が一つでも例証されれば真となりますから、論証それ自体にかかるコストは大きくないはずです。それさえも行っていないことが、あなたの主張の根拠を弱めてしまっています。
立派な科学者先生がトンデモを堂々と主張できるんだから、トンデモを信じることと論理性になじみがあるかは、あまり関係がないんだろう。
記号論理学がお好きだそうですから、ここで一つ三段論法を使ってみましょう。先の引用を前提と結論に分けますと、
……あ、あれ? もう一回やってみますね。
うーん、やっぱり欠けているような気がします。そもそも前提が一つでは三段論法になりません。つまり、明示されなかった前提(アサンプション)があるわけですね。こういうことです。
さて、ではこのアサンプション、真と言えるでしょうか?
実は反証があります。
http://d.hatena.ne.jp/lets_skeptic/20081127/p1
この記事曰く、
たぶん、科学者は科学者というぐらいなんだから、科学的思考を扱う能力は必須だろうと考える人が多いと思う。でも、現実はそうでもない*2。
研究にはある程度の決まりきった手順がある*3。それに従うと、科学的思考なんてのをあまり意識しないでまともな結果を出せたりする。
この「科学的思考」の中に論理性も包含されるとすれば、「立派な科学者は(全員)論理性になじみがある」というアサンプションは、かなり怪しくなります。平たく言うと、
「立派な科学者がトンデモを信じてるって、そりゃその科学者が論理性ないだけなんじゃないの?」
と指摘することができる、というわけです。
確かに、自分が論理に慣れていると過信するのは危険なことです。これは自分が文系であるか理系であるかオイラー系であるかなどという自己認識とは無関係です。であるからこそ、自らの主張の論理性を常に疑い、兜の緒を締めてゆくことが必要なのではないでしょうか。これは、自らが疑似科学的な誤謬に陥らないためでもあるはずです。
そんな長々と説教しなくても「科学者や自称理系でも論理の怪しいヤツは多いから論理不十分」で充分だろ。まあ元増田の「数学的論理以外にも論理はたくさんある」という主張は文系の...
http://anond.hatelabo.jp/20081219045204 これの元増田です。 http://anond.hatelabo.jp/20081219102059 結論だけでも同意してくださってありがとうございます。それだけで僕には十分です。ご指摘のところは...