2008-11-30

911陰謀説は、カウンターテロプロパガンダだ。

大統領選も終わり、やっと過去の話として書ける。

911の痛ましい事件を政府陰謀だというのは、カウンターテロプロパガンダだ。

テロとは何か。

ざっくり言えば、恐怖によって要求を通そうとすること。

「そんな嫌な思いをするくらいなら、要求を聞こうよ」という気になることが、テロに屈するという事である。

だからテロは突然誰の身にも起こりうるところにポイントがあり、それを想像することで恐怖し、そうならないためにどうすれば良いかという考えを起こさせる。

対話しよう、解決の糸口を探そう、悪いところを直そう。そういった気持ちが起きるのであれば、テロは成功している。

信ずるところを世に知らしめるために行われるテロは、世論を形作り、自身の信ずるところに有利になれば成功だ。

では、これを失敗させるにはどうすればよいか。しかも、世間にインパクトを与えられてしまった後に。

起こってしまった出来事に、違う意味を与えれば良い。

政府が他国に乗り込む為に爆破した、演出された破壊飛行機ホログラムで突っ込んですらいない。政府がやったんだ。

テロリスト飛行機ハイジャックしてビルに突っ込むのであれば許容できない恐怖が、政府が演出した自作自演の爆破であれば許容できる恐怖になる。なぜか。

飛行機ハイジャックされ、高層ビルに突っ込む。飛行機に乗ったりビル仕事をしていたら、いつそんなことになるか判らない。

これは恐怖だ。どこにいるか判らないし、要求を聞かなければいつまででもこの恐怖が続く。

しかし、政府陰謀であればどうか。

これはあくまでも(政府の身勝手な合理主義に基づく)利益を得るための行動であり、犠牲者は3000人に迫る痛ましい事態ではあるモノの、おそらくもう起こらないだろう、身近な隣人を疑う必要もないだろう、これ以上起こらないだろう、そう予想できる。

世論コントロールすることがテロリストの望むところであるのならば、それを邪魔するには違う敵を与えてやれば良い。

彼らが原因じゃない。政府陰謀だ。だから彼らを恐れることはない。報復することもない。

そして、彼らの言うことも、聞く必要はない。

陰謀説を補強する元軍人が多くはないか?政府機関の御用学者コメントしていないか?政府はなぜ窓口で正式な回答をしない?

世論が一方に流れることを防ぎ、バンドワゴンでいくつかの流れを作り、その流れを力に変える。

衰えたとはいえ、あの国は未だに世界最大の軍事国家であり、情報操作伝統芸能だ。

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