2008-07-27

大分汚職事件についての(都会の人向けの)補足

都会の人にはいまいち田舎事情がわかっていないようだから説明しておこう。

田舎公務員ないし教師には地域の有力者、たとえば元庄屋や地主などが就いている例が結構ある。なぜかというと、彼らは大昔は土地から上がる収益だけで食っていけたのが、今では農地解放農産物価格の相対的下落や田舎への消費経済の浸透などで食えなくなり、結果として公務員や教師として行政組織に寄生しないと先祖から受け継いだ財産を維持できなくなっているからである。(なお、特定郵便局長だとか、農協幹部なども同様。)

そんな事情があるので、公務員や教師同士はある意味で地域有力者のインナーサークルと化している。県議などが口利きをするのも選挙で地域有力者の手を借りたく思っているからなのである。それを知らないで、一般人コネもなくこの手の職を望むのは難しいので、悪いことは言わないから止めておいた方がよい。

ちなみに、だからといって地域有力者が楽だと思わない方がいい。食えないからコネを使ってまで働きに出ているのだし、コネを使えばそれ相応の見返りも求められる。また相続税財産が大幅に持っていかれることには変わりがなく、生活力のなさもあいまって没落する例はよくある。長い目で見れば、政治力を駆使して無駄なあがきをして没落を遅らせているだけに過ぎない。

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