約9年前に自分に起こった話。
約9年前、2度目の鬱病で(鬱病の定義とかは今回関係ないから置いといて)ふさぎこんでた頃。
出身地とは遠く離れた場所で働いていて、職場は自分も含めて4人の小さい事務所で、周囲は私よりも10歳以上離れた人ばかりで、コミュ力が無い私はいつも一人だった。
仕事は上手くいかない事なかりで、休日にやる事もなかった。給料も手取り17万でお金も無かった。
パソコンとネット回線だけはなんとか持てたので、黒板色の板とそこからリンクされたページを見たり、東風荘で遊んだり。
でもまだ病院には行かず、もうあの頃のように精神科の薬を飲む生活に戻るのは嫌だから、なんとか薬を飲まずに踏みとどまろうと思っていた。
そんな事をしながらなんとかその日をやり過ごしていた。
ある日ふと気が向いて、「鬱病」で検索したら、似た者が集まるサイトを見つけた。
自分と同じような、生きていく事を辛いと感じてしまうけど、なんとか続けていこうとしている人たち。
Q&A形式のcgiがあって、誰でも相談できて誰でも答えられるようになっていた。
管理人はいるけれど、表立って出てくることは少なかった。
自分が最初にした相談はこんなものだった「なんでこんな酷いことになってるんだろう? どうすればいいんだ? このまま続いていく毎日に耐えろというのか?」
その日はそのまま寝て、次の日に見たらこんな答えが返ってきていた「落ち着きましょう」「あまり思いつめないように」。
うざいとも帰れとも寝ろも死ねとも言われず、冗談だとも言われず、馬鹿にもされなかった事に少なからず驚き、自分が興奮していて混乱している事を直接そう言わず、諭すように語りかけられたように感じた。
ここなら居られると思った。
そのサイトの過去ログを全て読み、リンクしてある個人サイトを一通り辿り、気が向いたらそこの掲示板や日記の過去ログも読み返し、ブックマークに追加した。
最初の質問は勢いだけで書き込めたけど、まだ書き込むことに対するハードルが高くてどこも見るだけだった。