早く、あいつの困る顔がみたいね。これまでさんざん好き勝手やって、部下を困らせてきたんだ。ツケが回ってくるのも時間の問題だ。
自分の頼りにする人間も去って行き、仕事していない実情もばれつつ、仕事の能力を疑われ始めている。それをごまかすように、必死に取り繕ってはいるが、もう手遅れだ。
あんたが、やってきた事ってなんだ?ただ、部下を押さえつけて、自分の思うように動かすことだけか?気に入らなければ説教部屋行き。そして俺のいないところで周りの社員を呼んで陰口を言う。
部下に何かやらせてみようって気はさらさらないみたいだ。
あいつは、自分がスキルがあって何でも知識がある人間と勘違いしているようだ。その割には、何も知らない。色々言ってるが浅い。誰でも知っているような事を難しい言葉くっつけて言ってるだけだ。
あんたから教わった事なんて何もない。強いて言うならあんたを反面教師として仕事をするってことだけだ。「こんなバカな人間になってはいけない」とね。
これまで、生き延びてこられたのもあんたの代わりになって、仕事をまわす人間がいたからだ。だけど今じゃその人間もいない。そして制作をしていく人間もいなくなった。
だけどあんたは、何も分かってはいない。事業部の実質的な柱が抜けるということに気づいていなかった。別に陰で就職活動をしていた訳ではない。あんただって知っていただろ。
あんたは、どこかで「こいつ、辞めるわけないだろ」ってタカをくくってたな。マジであんたなめ過ぎだよ。
「本気でこいつ辞めるんだ」と気づいて、必死に引き止め作戦をやってみても遅いんだよ。あんた仕事から何から全て遅いんだよ。
今のあんたの事業部の様子を風の便りで聞いたわ。仕事の量が減ってきてるみたいだな。そりゃそうだ、営業に出ればいいのにあんた、デスクと喫煙スペースを行ったり来たりだもんよ。
あんた8時間のうち、どんだけタバコに時間使ってんだよ。それで俺たちより給料が多いんだもんな。納得いかねぇわ。
全体会議はあんただけが出席できる。そこで俺らは出席できない。そこで都合に良いように言う事できるよな。俺たちがどんなにがんばって開発して夜遅く時間かけてやって完成させたものでも、結局はあんたの手柄になっちまう。そんなんでモチベーションなんてあがるかよ。
クライアントからのお礼の電話は、率先して電話を受けて対応するくせに、苦情と分かると、対応しといてだとさ。なんだその分かりやすさ。俺たちは尻拭いの為にいるんじゃない。
一緒に仕事をしていくメンバーであって、あんたの奴隷じゃない。