http://beta.g.hatena.ne.jp/sugio/20080525/p1
http://d.hatena.ne.jp/b4-tt/20080612/1213279183
結局のところ、近藤社長は過去の成功体験と失敗体験に囚われすぎている。
成功体験ははてな最初期のこと。まだまだバグがたくさんあって、全然ダメダメなサービスだったが、ユーザーの支えによりよりよいサービスに変化していった体験。
失敗体験は住所登録事件。住所登録をサービス使用の必須条件にして、ユーザーから大反発を受けた体験。
成功体験は過度なユーザーへの信頼へと繋がり、後者はユーザーは不干渉を求めていると考えるようになった。別にどちらも悪いこっちゃないけど、それを極端に妄信してしまっていることが現在のユーザーからの不信に繋がってる。
成功体験についちゃあ、ネット上では既にベンチャーなんていえない規模なんだから、その当時と同じ意識で運営しようなんてできるはずがない。1000万人のサービスを目指すなら、1000万人にあったサービスを提供しないと。近藤社長が目指す任天堂がどうしてあれだけ信頼されるかというと、いろんな伝説があるから(http://d.hatena.ne.jp/turkey_hate/20071102など参照)。
失敗体験は近藤社長をはじめとした、はてなスタッフがユーザーを理解していなかったことから起こった事件。どうやら近藤社長はそれをねじれたかたちで学んでしまったよう。このままでは同じ轍を踏むだけ。というか、踏みかけているか。
シリコンバレーへ行こうが、京都に行こうがどうでもいいけれど、たびたびアンチはてな的な意見がブクマのトップにあがっていることははてなのこれまで以上の危機の印。おそらく社長が考えているよりも1000倍重大な事柄だし、ユーザーがこれだけ指摘してくれるのは最初期にユーザーにサービスを立て直す手伝いをしてもらったとき以上にありがたいことだと思う。そこを本当に理解しないと、はてなに明日はないなぁ。
追記:一部訂正。おおまかな内容はいじってません。内容に関する過去のjkondoのコメントを関連URLとして下記に追記。
jkondoインタビューまとめ:http://d.hatena.ne.jp/mohri/20060201/1138808513(2006年まで)
成功体験:http://japan.cnet.com/blog/kondo/2005/09/07/entry_post_12/
失敗体験:http://japan.cnet.com/blog/kondo/2005/10/11/entry_post_15/