横だけど、
苦学生、言われる言われるw
私の周りではかなり一般的だったかなぁ。地方小部落の出で四人兄弟の長男。父は会社員、母は専業主婦。そりゃ、奨学金とか当たり前だろって話なんだけど。あまりにも当たり前で、確かに説明しないかもしれない。彼女には言ってるけども、本当にたまたま話す機会があっただけで、機会がなければわざわざ言うことでもないかなー、という認識だった。一連の発言を見て、「あー、けっこう感覚違うんだな」と再認識。
大学行ってれば借金がある。親だって教育ローンとか借りてくれているわけだし、妹の進学にも支援するのは当たり前じゃないかなーって漠然と思ってた。私があまり自分でお金を使わない人だからかもしれない。別に給与が多いわけではないけど、もっと欲しいというような渇望はないし。所謂オタク趣味ではあるけど、コレクターでもコミュニティに属するわけでもないから、コンテンツの消費速度に合わせて購入していれば月2,3万のお小遣いで充足する。物欲はあるけど、たいてい突発的で、すぐ忘れる。
付き合っている彼女が妙に裕福だからかもしれない。妙にプレゼントとかおごってくれたりするから、何かお返しをしよう、と言ったら、彼女にしてくれてるお返しだからお返しのお返しは違法、なぜならお返しのお返しを許容するとお返しのお返しのお返しが発生して無限ループになってしまうからと却下されてしまった。私はもう、食事の回数で貸し借りを考えちゃう(w)金銭感覚だから、ちょっと落ち着かない。でも、これでお金がかかる彼女とかなら、また話は違ったりするのかもしれない、と思う。
苦学生。みんな、二宮金次郎みたいなイメージなんだよね。実態はカロリー消費を抑えて青空文庫を読んだり図書館で借りてきた哲学書を焼酎飲みながら眺めたりファミコンでひたすらPC原人プレイしたりする。まあ、それは別の話。
そういえば、ちょっと興味があって調べてみた。2006年の大学進学率は約5割くらいなんだよね。そのうち奨学金の利用者は学部4割、院6割らしい。(http://www.jili.or.jp/lifeplan/event_type/lifeevent/education/9.html) 同じ統計で次のページに月平均10万の仕送り、とか書かれているけど、そのあたりはあまり気にしないことにして。
つまり、そこらへんに歩いている普通の大学生の半分は利用しているんだよね。進学するのに予備校とか塾とか私立の進学校に行くことが現実的に必要そうな都市部(都市部の公立学校で進学校はあまり多くないと聞いてます。これはあまり根拠が薄いけど)は相対的に裕福な家庭が多いだろうから、そりゃあ利用者は少ないだろうし、同様の理由で難関私立にも多いかもしれない。でも、旧帝大レベルなら、全国から普通の進学校のトップ連中が集まったりするし、そういうところはあんまり頭の出来不出来と収入が相関しない(ある程度はする)から、半数はわからないけれども、一定割合は確実にいる。まあ、統計的に。
たとえば、親戚や従兄弟で東大・京大に入ってる子らはたいてい家業が農家で、もちろん学校以外にはお金をかけず奨学金を受けて入ってるから、少なくともそれはファンタジーじゃあないんだよね。ある程度のレアなケースではあるけれど。田舎では遊ぶ場所がないから勉強が結局一番エキサイティングなんだ、と言っていた従兄弟もいたけど、それはそれで面白い視点。なぜ東大・京大くらいしか例がないかといえば、田舎の人間が知っている大学はそのくらいしかないからでw 学費が安い = 国立、ってわりと安易な目標設定だったりするんだけどね。
でもまー、わりと普通のことなんだから、ことさらに「すごーい、頑張ってたんだね!」と驚かれるのもなんだか落ち着かないのです。だからといって「お前らが裕福な親持ってるだけなんじゃー!」って熱く語ってもそれはそれでしょうがない。そういった「全国的な普通さの視点」って報道になかなか乗らないからなぁ。そのあたり、普通の感覚ってもっと共有していくべきじゃなかろーかと思うそんな昼休みの増田でした。
元増田だけど、学部で4割かあ…。驚いた。奨学金貰っていると聞くと、母子家庭なのかな、の他にもすごいなあ頑張ってるんだなあ優秀なんだなあ(成績優秀でないと貰えない)という...